独BMWは2021年3月15日、新世代のBMW「iDrive」をデジタルで世界初公開した。

無線技術で車両を常に最新の状態にアップグレードすることが可能

 独BMWは2021年3月15日、新世代のBMW「iDrive」をデジタルで世界初公開した。

 iDriveはBMW車に搭載される車載通信およびエンターテイメントシステムで、2001年9月に登場したE65型「7シリーズ」で初めて採用された。ロータリーノブを搭載し、カーナビやカーAVなど一連の機能のコントロールをおこなうものだ。

 今回発表された新世代のiDriveは、「BMWオペレーティングシステム8」と呼ばれる第8世代のシステムを採用、自然言語による対話型とタッチ操作を基本としている。この新iDriveは、2021年後半に発売予定の新型電動SUV「iX」および電動セダン「i4」から搭載され、順次すべてのモデルに段階的に展開されていく予定だ。

 新たに採用されたBMWオペレーティングシステム8では、運転支援機能や部分的な自動化など複雑で大規模な機能においても、リモートでのソフトウェアアップグレードを可能にした。またユーザーがアップグレードのインストールをスケジュールできるようになっている。

 もっとも特徴的なのは、インフォメーションディスプレイと操作ディスプレイをグループ化した「BMWカーブドディスプレイ」だ。これは速度計などを表示する12.3インチの情報ディスプレイと、カーナビゲーションなどを表示する14.9インチのタッチ操作可能なコントロールディスプレイを組み合わせたもので、ふたつの画面領域がひとつのユニットに統合されている。

 人間工学に基づきドライバーに向けて角度がつけられているため、直感的なタッチコントロールがさらに簡単にできるという。

 BMWインテリジェントパーソナルアシスタントは大幅にアップグレードされた。人間同士の会話と同様、ドライバーや助手席の人と自然な対話をおこなうことができるデジタルキャラクターの役割を果たしている。

 この音声制御とタッチ機能により、ボタンやスイッチ類の数が、従来のほぼ半分に減っている。センターコンソールとインパネのコントロールパネルは、驚くほどクリアでミニマリストなデザインになっている。おなじみのiDriveコントローラーはセンターコンソールの中央にあり、iXではスマートなガラス仕上げでゴールドブロンズに塗装されたベゼルに囲まれている。

 また新しく「BMW ID」が導入される。これはドライバーの習慣や好みをオペレーティングシステムにシームレスに組み込み、新しい体験を提供するもので、さらにシステムの高度な柔軟性により、サードパーティのアプリを車内で利用可能になった。

 グレーとエントランスモーメントと呼ばれるサービスも注目だ。これはUWB(Ultra Wide Band、超広帯域)無線技術によるもので、UWBキーを携帯している場合やBMWデジタルキープラスを搭載したiPhoneを携帯している場合に、3m以内に近づくとすぐに車両はライトを点灯し徐々に強まるダイナミックな照明効果で出迎える。さらに運転席ドア近くをライトが照らし、エントランスエリアへの道を示してくれるという。

 またドライバーが車両から1.5m以内に近づくと、車両のロックが解除される。従来のBMWデジタルキーでは、iPhoneをドアハンドルに近づける必要があったが、ポケットに入れたままでも大丈夫だ。クルマに乗り込んでいる間にドライバーのスマートフォンとの接続がおこなわれ、すぐにハンズフリー通話をおこなうことができる。