デイビッド・ブラウン・オートモーティブが「ミニ・リマスタード」の高性能バージョンを発表した。限定60台の究極のクラシック・ミニを紹介する。

究極のクラシック・ミニが誕生

 2017年に「ミニ・リマスタード」をデリバリーしたデイビッド・ブラウン・オートモーティブが、その高性能バージョンとなる「ミニ・リマスタード・オセッリ・エディション」の発売を発表した。

 ベースとなっているミニ・リマスタードは、その名のとおりミニをベースに、レストアと同時にチューニングをおこなうことで現代の交通事情にマッチするよう仕立てられたもので、搭載されている1275ccエンジンは72psという最高出力と12kgmの最大トルクを発生。

 トランスミッションは標準装備は4速MTだが、5速MTや4速ATがオプション設定されているため、遮音性を高めたボディと相まって、快適に現代の道路を移動できるようになっていた。

 デイビッド・ブラウン・オートモーティブは、愛知県のホワイトハウスと日本での販売パートナーシップを結び、2020年夏には、オートモービルカウンシルでミニ・リマスタードを正式発表。消費税込み1760万円というプライスタグでの販売をおこなっている。

 今回発表されたオセッリ・エディションは、そんなミニ・リマスタードのパワートレインを、チューニングのスペシャリストであるオセッリ・エンジニアリングが担当したものだ。

 1450ccのエンジンは強化されたクランクシャフトやカムの変更、SUツインキャブレターの採用、ハンドメイドによるポート研摩などで、127psの最高出力の発生回転数を6200rpmまで高めている。ベースエンジンの最高出力発生回転数が4700rpmであることを考えると、超高回転化といっていいだろう。ちなみに最大トルクは15.6kgmにアップ。

 さらに駆動系では、LSDの装備やビルシュタイン製サスペンションの採用、APレーシング製ブレーキシステムへの変更などにより、車重が700kg台のミニとしては大パワー、大トルクとなるエンジン出力を確実に路面へと伝えてくれる。こうした結果、0−100km/h加速は7.8秒を達成している。

 トランスミッションは5速MTを標準装備しているが、1380ccエンジンを搭載した4速MTモデルも用意。ホイールは13インチサイズを採用している。

 ボディの仕上げは、レーシーなイメージ。グリルのほか、インテリア各部にも施された「60」というナンバーは、オリジナルのミニがロールアウトしてから60年ということを示すもの。ヘッドライトはLEDで明るく、さらにグリルには補助灯となるスポットランプも装備されている。テールライトもLEDだ。

 乗車定員は2名もしくは4名となるが、その違いはリアにロールケージのクロスバーが装備されるかどうかで決定する。2名乗車の場合には、フロントシートがフルバケットシートとなり、4点式のハーネスも装備される。

 とはいってもインテリアのイメージは、手作業でトリミングされたレザーとアルカンターラのおかげでプレミアム感が強い。メーカーリリースには明記はされていないが、ベースとなったミニ・リマスタードがApple CarPlay/Android Autoに対応していること、またインテリア写真におそらく7インチと思われるモニターが装備されていることから、このオセッリ・エディションもインフォテインメントシステムが採用されているものと思われる。

 そのほか、航続距離を伸ばすため、トランクスペースの燃料タンクをツイン化するオプションや左ハンドルなど、さまざまなオーナーのこだわりを具現化するオプション装備が設定されている。

 販売台数は60台というこのオーダーメイドモデル、日本での価格はいかほどのものとなるのだろうか。ベースが1760万円だったことを考えると、2000万円は下らないと思われるのだが……。

 とにかく、クラシック・ミニは世界的に人気のモデルだけに、気になる人は早めの問い合わせをしておくほうがよさそうだ。