2021年はトヨタ「ランドクルーザー」の誕生70周年記念ですが、その節目に200系モデルから300系モデルへとフルモデルチェンジしました。そうしたなかで、なぜか200系の中古車市場の相場が高騰しつつあるようです。その理由とは、どのようなものなのでしょうか。

ランドクルーザー200系の中古車価格が高騰してる?

 トヨタ「ランドクルーザー」は、2021年6月10日に新型モデル(以下300系)が発表されました。

 現行モデル(以下200系)は、それに伴って2021年3月に生産終了となっていたほか、日本市場での販売自体は同年1月中に在庫が無くなったことで終了していました。
 
 そうした背景もあり、すでに販売終了となった200系の中古車相場が高騰しているといいます。

 2021年で誕生から70周年を迎えるランドクルーザーシリーズは、世界中で人気かつトヨタを代表するモデルです。

 販売終了となった200系は、2007年の登場から14年もの長い間、多くの人に親しまれてきました。

 200系は、「GX」「AX」「AX Gセレクション」「ZX」といった4つのグレードに分かれており、新車価格は482万6800円から697万4000円でした。

 一方で、現在の中古車価格は、最低229万円から高いものでは900万円を超える個体もあります。

 900万円を超える個体は、走行距離が10km程度と新車同様のコンディションであるほかエアロ仕様です。

 SNSでも200系の値上がりについて、「1年前に比べて100万くらい値上がりしている気がする…」「価格が爆発している」と驚きの声が見られます。

 では、なぜ300系の発売が控えているにもかかわらず、200系の価格が高騰しているのでしょうか。

 首都圏の中古車販売店の担当者は次のよう話しています。

「現在、ランドクルーザー全般の値段が高騰していて、200系もそれにともなって値上がりしています。

 ランドクルーザーのユーザーは、悪路などを走行することも多く、状態の良い個体自体が減りつつあります。

 そのため、状態の良い個体はレアとなっており、価格がどんどん上昇していると考えられます」

 また、ランドクルーザーはファンが多い車種であるため、他車から乗り換える人はもちろん、ランドクルーザーからランドクルーザーへの乗り換えする人も多く見受けられます。

 その際に、新型モデルかどうかにこだわらず、あえてカスタムされた中古車を購入する人も多いといいます。

 そうしたランドクルーザーを購入する人のクルマ選びの基準も、200系の中古車価格高騰の理由です。

 さらに200系では、4.6リッターV型8気筒ガソリンエンジンを搭載していますが、300系では3.5リッターV型6気筒ツインターボ、4リッターV型6気筒自然吸気エンジン、3.3リッターV型6気筒ディーゼルエンジンと、国や地域によりラインナップは増えるものの、V8エンジンは搭載されないようです。

 現在では、V8エンジンが搭載されたクルマを生産している自動車メーカーは少なく、その車種もかなり減少しつつあります。

 それを受けて、「最後のV8エンジン搭載ランクル」として200系の希少価値が高まっていることも理由のひとつとして考えられるでしょう。

 SNSでも、「300系はV8じゃないのか…」「ランクルはV8のイメージがある」というように、V8エンジンを惜しむ声が見られます。

 海外でもV8エンジンのランドクルーザーは人気となっており、その人気ぶりが国内の中古車市場にも影響しているという見方もできるといえます。

 また、300系のデザインについても賛否両論のようで、SNSでは「200系のほうがワイルドな感じがする」という意見もあります。

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 300系の発売に関しては、すでにオンライン発表がおこなわれた中東市場で開始されており、最初の顧客50人には納車イベントが開催されるなど、徐々にユーザーの元に届いているようです。

 そのほかの国や地域では、2021年夏以降に発売する予定だといい、日本市場でも近いうちにみられるかもしれません。