クルマを購入する手段として「残価設定ローン」が定着しつつあります。上手に活用すればメリットも少なくない残価設定ローンですが、車種ごとに設定されている「残価率」を知ることは、残価設定ローンを利用しないユーザーにも多くの恩恵が得られます。では、ホンダではどのクルマの残価率が高いのでしょうか。

残価率を知ることは、メリットがたくさん!

 上手に活用すればメリットも少なくない残価設定ローンですが、車種ごとに設定されている「残価率」を知ることは、残価設定ローンを利用しないユーザーにも多くの恩恵が得られます。
 
 今回は、ホンダ車の残価率について見ていきます。

 残価設定ローンは、一部メーカーにより異なる可能性もありますが将来の買取額をメーカー(販売店)が保証し、ユーザーは車両本体価格からその買取額を差し引いた金額分を支払うという仕組みです。

 残価設定ローンをうまく活用すれば、予算以上のクルマを購入することも可能となるなど、メリットも少なくありません。

 一方で、金利は車両本体価格全体に対して発生するため、利息分は通常のローンに比べて割高になりやすいといったデメリットも存在します。

 実際に残価設定ローンを利用すべきかどうかは、個々人の状況に依存することが多いため、かんたんに判断できるものではありませんが、車種ごとに設定された「残価率」を知ることは、残価設定ローンを利用しないユーザーにも多くのメリットがあります。

 残価率は新車価格に対する、一部の例外を省き基本的に将来のメーカー(販売店)の買取保証額によって決まります。

 買取保証額は、基本的にその金額で買取をすれば、メーカー(販売店)がその後中古車としてそのクルマを販売する際に利益を得ることができるという最低ラインから判断されます。

 つまり、残価率は中古車市場での人気の高さを表しており、残価率の高い車種を選択することは、将来的売却する際のリセールバリューが高い傾向にあるということになります。。

 基本的に、残価率は車種ごとに設定され、場合によってはグレードやオプションによっても変化します。また、一定期間ごとに見直されるため、常にその動向を把握することが重要です。

1位ヴェゼルの3年残価率は? 2位は意外なあのクルマ!?

 残価設定ローンが一般化した2010年代、それと同調するように売れ筋の軽自動車やSUVを投入してきたのがホンダです。そんなホンダ車の残価率はどのようになっているのでしょうか。

 筆者(Peacock Blue K.K.)の調査では、3年後の残価がもっとも高いホンダ車は「ヴェゼル」で53%となりました。

 過去4回、年間新車販売台数でトップになったベストセラーSUVかつ、2021年4月にフルモデルチェンジを果たしたばかりということもあり、高いリセールバリューを誇っていることがうかがえます。

 次点は、意外にも「S660」の52%です。現行モデルとしては唯一無二のミッドシップ系スポーツカーのS660は、すでに生産終了がアナウンスされており、次期型の発表も噂もないことから、将来的にプレミア価格がつくことが想定されていることが、残価率の高さに反映されていると考えられます。

 3位以降は、「N-BOX」(49%)、「フィット」(48%)、「フリード」、「N-ONE」、「CR-V」、「ステップワゴン」(47%)と、売れ筋の車種が続きます。

 一方、残価率では苦戦しているのがセダンのラインナップです。

 セダンでは「アコード」の45%が最高で、「インサイト」が41%、「レジェンド」に至っては35%となっています。

 これは、セダン人気の低下を如実に物語っているといえます。

 また、レジェンドなどの高級セダンは、そもそも中古車市場での人気が低い傾向があり、なおかつトヨタ「クラウン」を筆頭とした強力なライバルが存在することから、残価率も低く設定されていると考えられます。

 ちなみに、5年後の残価率がもっとも高く設定されているのはS660の42%です。

 これは前述の通り、プレミア化が予想されているためと思われますが、その次にランクインしているのは、N-BOXの36%となっています。

 一般的に、新車価格の低い車種の残価率は低く設定されることが多いなかで、2010年代のホンダを代表するベストセラーカーであるN-BOXは、大いに健闘しているといえるでしょう。

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 残価率は、概ね3か月ごとに見直しがおこなわれます。また、販売店や地域によって異なる場合もあるので、ここで紹介した数値は目安としてとらえ、実際の購入時には各販売店で見積もりを取ることをおすすめします。