トヨタの新型アクアが2021年7月19日に発売されました。トヨタには同じコンパクトカーのヤリスがラインナップされていますが、ユーザーが選ぶのはどちらなのでしょうか。

新型アクア VS ヤリス、ずばりその違いとユーザーからの反響は?

 2021年7月19日、トヨタ新型「アクア」が2代目へとフルモデルチェンジを遂げました。
 
 トヨタには、同じコンパクトカーとして熱烈な人気を誇る「ヤリス」がラインナップしていますが、ユーザーからはどのような違いがあるのでしょうか。

 ハイブリッド専用のコンパクトカーとして長らく人気を博してきたアクアですが、近年ではハイブリッド車を設定するライバルが多く存在しています。そのひとつが同じコンパクトカーのヤリスです。

 最新の安全機能や走行性能を備えたヤリスは、2020年2月に登場。販売からわずか2か月後の2020年4月には月間登録車販売台数1位を記録する大ヒットとなりました。

 現在でもその人気は衰えず、後に登場した「ヤリスクロス」や「GRヤリス」を含めたヤリスシリーズで、2021年1月から6月までの上半期においても月間登録車販売台数1位を独占しており、現在登録車として日本で1番売れているモデルです。

 しかし、今回発表された新型アクアは、そんなヤリスにも引けをとらないほどの最新安全機能や走行快適性能が搭載されていると話題になっています。

 では、新型アクアとヤリスについて、実際にユーザーからはどのような意見が挙がっているのでしょうか。

 SNSでは、「新型アクアのほうがヤリスよりかっこ良いかも」「外見だけならヤリスかな?」といったデザインについての意見が多く見受けられました。

 さらに「安全性重視したいからアクアかな?」「ヤリスと燃費はほぼ同じか…」といった評価の声も挙がっています。

 SNSでは、さまざまな意見が飛び交っているものの「アクアとヤリスに甲乙つけるのは難しい」といった内容が非常に多くなっています。

 新型アクアとヤリスの立ち位置について、新型アクアの開発責任者は次のように述べています。

「ボディサイズは似ていますが、ヤリスは『操る楽しみ』を大切に、運動性を重視。エントリー価格が安いのも特徴です。

 一方で新型アクアは、先代でもダウンサイザーのユーザーが多いほか、走る楽しみよりはユーティリティに振っています。

 そのため、上質、洗練された雰囲気を新型アクアは特徴としています。

 また、コンパクトカー市場は大きいため、トヨタはヤリスとアクアを揃えることでお客さまの選択肢を広げています。

 ヤリスはグローバルモデルですが、新型アクアは日本国内のみの展開を当面は予定しています」

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 では、実際に店頭に訪れるユーザーからの反響についてはどうなのでしょうか。首都圏のトヨタ販売店の営業担当者は以下のように話します。

「正直、新型アクアとヤリスで購入を悩むお客さまは多くいらっしゃいます。

 なかにはガソリン車に乗りたいからという理由でヤリスを選ぶ人もいらっしゃいますが、ハイブリッド車を希望の場合は、最終的に見た目の好みで決めるという人も多い気がします」

 同じトヨタのクルマとして立ち位置の近い2台だからこそ、購入に迷ってしまう人も多いようです。

 また、前出の営業担当者は、アクアとヤリスで購入を迷っている場合について以下のように話します。

「基本的に多くの販売店では、7月24日から店頭に新型アクアを並べることになると思いますが、試乗に関しては8月以降ではないと難しいでしょう。

 アクアとヤリスはカタログだけでは比較しにくい2台だと思うので、店頭で一度試乗して運転のしやすさや感覚を確かめてからの購入をおすすめします」

 では新型アクアとヤリス、両者には具体的にどのような違いがあるのでしょうか。

 新型アクアとヤリスは、ともにトヨタのTNGAプラットフォーム「GA-B」を採用。ボディサイズは、アクアが全長4050mm×全幅1695mm×全高1485mm-1505mm、ヤリスは全長3940mm×全幅1695mm×全高1500mm(4WDは1515mm)となっており、アクアのほうがやや大きく設計されています。

 アクアのパワートレインにはヤリスのものが流用されており、1.5リッターエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッド車のみを設定。

 一方のヤリスにはガソリン車もラインナップされており、前述のハイブリッド仕様以外に、1リッターもしくは1.5リッターのガソリンエンジン仕様を選択することもできます。

 カタログ燃費については、アクアは33.6km/Lから35.8km/L。ヤリスはガソリン車が19.6km/Lから21.6km/L、ハイブリッド車が35.4km/Lから36.0km/Lです。

 ハイブリッド車の場合のカタログ燃費については、ほぼ同等の数値となっています。

 しかし、新型アクアでは一部グレードを除いて新開発の「バイポーラ型ニッケル水素電池」を世界初採用。

 実用域において電気だけでの走行可能速度域を拡大したことで、街中の多くのシーンでエンジンを使わず電気だけで走行できます。

 新型アクアとヤリスのEV可能速度について、前出とは別の販売店スタッフは次のように説明しています。

「搭載されているバッテリーの違いから新型アクアでは約50km/h、ヤリスでは約30km/hまでと、EVのみで走行できる速度域が異なっていると聞いています。

 そのため、街乗りがメインのお客さまであればアクアのほうが燃料代を節約出来るといえるかもしれません」

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 同じトヨタのコンパクトカーですが、ユーザーのニーズが細分化されていく傾向があるため、トヨタではヤリスと新型アクアという2台をラインナップすることで、ライバル達と戦っていくようです。