独フォルクスワーゲン(VW)は2021年8月30日、現在中国・四川省成都市で開催されている「成都国際モーターショー」において、コンパクト電気自動車(EV)「ID.3」を中国初公開しました。今後同年10月より市場導入される予定です。

世界最大級のEV市場 中国に満を持して導入されるコンパクトEV

 独フォルクスワーゲン(VW)は2021年8月30日、現在中国・四川省成都市で開催されている「成都国際モーターショー」において、コンパクト電気自動車(EV)「ID.3」を中国初公開しました。今後同年10月より市場導入される予定です。

 ID.3は2020年7月に欧州で登場した、全長4261mm×全幅1809mm×全高1552mm、ホイールベース2765mmのEVで、ベースモデルは、150kW(約204馬力)・320Nmを発生するモーターを搭載、後輪を駆動します。58kWhのバッテリーを搭載し、WLTPモードでの最大後続可能距離は420kmです。

 中国市場においてVWのEV導入は、ミドルサイズSUVの「ID.4X」、7人乗りミドルサイズSUVの「ID.6」に続きID.3は3車種目。ID.4X、ID.6、ID.3ともに中国・上海にあるVW安亭工場で生産されます。

 VWのCEO、ラルフ・ブランドシュテッター氏は「VWのグローバルな電動化攻勢は、急速にその勢いを増しています。ID.3によってわずか半年の間に、中国で3番目となるオールエレクトリックモデルを発売しました。私たちは欧州だけでなく、中国のEV市場においても主導的な地位を占めようとしています」とコメントします。

 成都国際モーターショーでのデビューに続き、中国の顧客は10月の市場導入に先立ち、ID.3の事前予約をおこなうことが可能だといいます。

 中国では、ID.4やID.6を選ぶユーザーが急激に増加、EVのID.ファミリーの販売台数は2021年5月の約1500台から、6月には約3000台、7月は5800台と、過去3か月で倍増しています。その結果、VWはすでに中国のEV市場でトップ10のメーカーに入っています。半導体の供給状況にもよりますが、年末までには8万台から10万台のID.ファミリーを中国市場で販売する予定だといいます。

※ ※ ※

 VWは、ACCELERATE戦略に基づき、2030年までに欧州での電動モデルの販売台数シェアを70%以上にすることを目標にしています。また北米と中国では、それぞれ50%以上のEVシェアを目標に掲げています。

 2021年上半期、VWは半導体の供給不足にもかかわらず、全世界で前年同期の約3倍となる約16万台の電動モデルを販売しました。その内訳がEVが約9万3000台(182%増)、PHEVが約6万6000台(175%増)となっています。

 2021年上半期のVWは、欧州のEV市場において15.4%のシェアを占め、1位を維持しています。

 フォルクスワーゲングループジャパンによると、日本でのID.シリーズの導入時期は「まだ決まっていない」とのことですが、おそらく2022年中には登場するのではないでしょうか。まずはID.3から発売されると予想します。