2021年8月28日にトヨタの中国法人は、トヨタ新型「シエナ」を正式発表しました。日本では発売されない全長5m超&3列シートミニバンとは、どのようなモデルなのでしょうか。

「アルヴェル&LM」に続く新型「シエナ」を中国に投入

 トヨタの中国法人は、北米市場などで展開される大型ミニバン「シエナ」を2021年8月28日に同市場で正式発表しました。
 
 日本では販売されていないシエナの中国仕様とは、どのようなモデルなのでしょうか。

 シエナの初代は、トヨタ「プレビア(エスティマの北米車名)」の後継モデルとして1997年に米国で販売されました。

 その後、モデルチェンジを繰り返し、2020年5月に米国で4代目(2021年モデル)を発表。これまでに韓国や台湾などで販売されています。

 3代目では、ガソリン車とハイブリッド車が設定されていたものの、4代目からは2.5リッター直列4気筒エンジン+モーターのハイブリッド車のみとなっています。

 4代目のエクステリアは、日本の新幹線からインスピレーションを得て、滑らかでスピーディなデザインを採用しました。

 さらに、高い位置に配置されたヘッドライトはボディ後方にかけてスタイリッシュさを表現したほか、下方向に広がるフロントグリルの最端にLEDフォグランプを配置することで低重心なスタイルを強調。

 4代目は、セダンの「カムリ」「アバロン」、SUVの「ハリアー」「RAV4」と同じTNGAプラットフォーム「GA-K」を採用し、ボディサイズ(中国仕様)は全長5180mm×全幅1995mm×全高1765mm-1786mm、ホイールベース3060mmとなっています。

 そのため、トヨタの高級ミニバン「アルファード」の全長4915mm×全幅1850mm×全高1935mmよりもシエナのほうが大きいことが分かります。

 なお、北米仕様では3列シート7人乗り/8人乗りを設定していますが、事前の届け出情報では、中国仕様は7人乗りのみになる可能性があるようです。

 中国での販売は、トヨタと広州汽車の合弁会社「広汽トヨタ」が生産・販売をおこないます。

 今回、シエナを中国市場に正式導入した背景についてトヨタの中国法人は次のように説明しています。

「トヨタは、『Mobility For All』のコンセプトに基づき、中国の消費者のさまざまなニーズを満たす製品をより多く提供することを常に心がけています。

 近年、MPV(日本のミニバン)の需要は増加傾向にあります。トヨタの『アルファード』や『クラウンヴェルファイア』、レクサス『LM』など、トヨタのMPVは中国市場に参入して以来、消費者から高い評価と支持を得てきました。

 そうした中国の消費者のニーズに応えるため、トヨタは中国市場にシエナを正式に導入しました」

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 トヨタによると、中国で走っているハイブリッド車の10台中7台は、トヨタ車だといい、「シエナの導入により、ハイブリッド車のラインナップがさらに強化され、お客さまの選択肢が増えることになります」とも説明しています。

 なお、中国市場での発売は2021年内となり、価格は発売時期にアナウンスされるようです。