お笑い界の大御所にして、世界的映画監督としての顔を持つ北野武さん。先日、仕事帰りに暴漢に襲われるという不運に見舞われてしまいましたが、その際北野さんが乗っていたのはロールスロイス「ファントム」だったことが話題となっています。

北野さんを守ったのは世界が誇る超高級車

 お笑い界の大御所にして、世界的映画監督としても知られているなど、多彩な才能をもつ北野武さん(ビートたけしさん)ですが、2021年9月4日の夜、暴漢に襲われるという不運に見舞われてしまいました。
 
 報道などによると、港区赤坂のテレビ局で収録を終えた北野さんは、自身のクルマの後部座席に乗車しテレビ局を出発しようとしたところ、突然男がクルマに飛びかかり、フロントガラスなどをめがけて持っていたつるはしをたたきつけたといいます。
 
 幸い、テレビ局の警備員がすぐに110番通報し、駆けつけた警官が男を取り押さえたことで、北野さんや運転手はけがをすることはなかったそうです。

 このとき、北野さんが乗車していたクルマが、ロールスロイス「ファントム」だったといわれています。

 超高級車の代名詞ともいえるロールスロイスは、1906年にイギリスで創立して以来、一貫して超高級車を世に送り出してきました。

 2003年以降は、BMWグループの一員となり、「ゴースト」などの比較的手の届きやすいモデルもラインナップされるようになりましたが、それでも2000万円オーバーは当たり前という世界です。

 今回、北野さんが乗車していたとされるファントムは、ロールスロイスのなかでも最上級モデルにあたり、2021年9月現在の新車価格は5680万円にも及びます。

 しかし、ロールスロイスの販売店スタッフによれば、「『ビスポーク』と呼ばれるカスタマイズや、各種オプションを含めると、実際の購入金額は7000万円から8000万円程度になることも多く、1億円を超える仕様になることもある」といいます。

 現行型のファントムは、往年のファントムと同様の6.75リットルという排気量を持つ、V型12気筒エンジンを搭載し、最高出力571馬力、最大トルク900Nmというパワーを発揮します。

 しかし、ファントムの真髄は、単なるスペック上の話ではなく、長年にわたって世界中のVIPの移動を支えてきたことによる、ノウハウにあるといわれます。

 乗員が快適に過ごせることはもちろんですが、まさに今回のように、暴漢に襲われるようなことがあったときにも、乗員の安全を守ることも最重要事項のひとつとなっています。

 一般的な乗用車とは比較にならないほどの分厚いドアやガラスは、車内を静寂にするだけでなく、乗員を守るためのものでもあるといえます。

 大排気量のエンジンは、スペックを自慢するためのものではなく、超重量級となったファントムを軽快に走らせるための必然の結果といえるでしょう。

数々のスーパーカーを所有?北野さんの愛車エピソード

 日本を代表するタレントであり映画監督である北野さんなら、ファントムが愛車だったとしても不思議ではありません。

 しかし、実は自動車愛好家としても知られる北野さんは、ファントム以外にもさまざまなクルマを所有しているようです。

 例えば、億超えスーパーカーであるブガッティ「ヴェイロン」も所有していることが報じられています。

 また、かつてポルシェのグループCカーの公道走行仕様である「959」を所有しており、非常に気に入っていたというエピソードがあります。

 その後、959は売却してしまったようですが、959を気に入っていた北野さんは「911」をベースに959ルックに仕立て上げた「979K」を製作しています。

 また、「キタノブルー」と呼ばれる鮮やかな水色をまとったランボルギーニ「ウラカン」なども所有しており、2012年に開催された所ジョージさんの愛車を中心としたモーターショー「マルトコ板金モーターショウ2012」では、所さんの友人の「謎の男」による出展として、この979Kやウラカンが展示されました。

 そのほか、北野さんは自動車関連のエピソードも多く、なかでも有名なもののひとつが、「自身の愛車を走る姿を見たいから、弟子に運転させて、北野さん自身は別のクルマから愛車を眺めていた」というものです。

 クルマ好きなら誰しも一度は感じたことがあるかもしれませんが、実際にそれを実行してしまうあたりが、北野さんが「天才」と称されるゆえんなのかもしれません。