スズキはコンパクトSUVとなる新型「S-CROSS」を2021年11月25日に世界初公開しました。先代のタフ顔から新型のギラ顔に変わりましたが、細かな部分では何が違うのでしょうか。

コンパクトSUVとなるスズキ新型「SX4 S-CROSS」世界初公開!

 2021年11月25日、スズキは「SX4 S-CROSS」を全面改良した新型SUV「S-CROSS(エスクロス)」を世界初公開しました。
 
 生産は、ハンガリー子会社のマジャールスズキ社にておこない、2021年末より欧州での販売を皮切りに中南米、大洋州、アジアへも輸出する予定です。
 
 では、SX4 S-CROSS(先代Sクロス)とS-CROSS(新型Sクロス)では、どのような違いがあるのでしょうか。

 先代Sクロスは、2013年3月に開催された「ジュネーブモーターショー2013」でて、スズキ初のCセグメントクロスオーバー車として市販モデルが世界初公開されました。
 
 その後、グローバル市場では2013年の発売以来、乗用車とSUVを融合させたクロスオーバー車として、欧州を中心に好評を得てきました。

 日本では、2015年2月19日に前述のマジャールスズキ社で生産し、日本に輸入して発売する自社ブランドの輸入車として発売。

 2015年に発売された先代Sクロスのエクステリアは、堂々としたダイナミックなフロントデザインや精悍なデザインのディスチャージヘッドランプやLEDポジションランプ採用することで存在感のあるデザインを実現しました。

 また、SUVらしさを演出するフェンダーアーチモール及びフロント/サイド/リアのシルバーアンダーガーニッシュに加えて、切削加工とブラック塗装を施した17インチアルミホイールを装着することで、アクティブな走りを予感させるデザインにも仕上がっています。

 ボディサイズ(日本仕様)は、全長4300mm×全幅1790mm×全高1600mm、ホイールベース2600mmです。

 2017年6月15日には、一部改良によってヘッドランプ、フロントバンパー、縦基調のフロントグリル、フロントボンネットフードの意匠を変更した力強いフロントデザインになったことでより存在感が増しました。

 インテリアは、エアコンルーバーガーニッシュにサテンメッキ加飾を、インパネセンターガーニッシュにピアノブラック塗装を施した上質な空間に仕上げています。

 一方の新型Sクロスは、フロントに大型グリルや特徴的な3灯式LEDポジションランプを採用するとともにボンネットを高く配置することで、SUVらしいスタイリングを実現しました。

 タイヤハウスにはスクエア形状のモールディングを施し、屈強さを表現するほか、ボディーサイドは流れるようなショルダーラインを引き、強く且つ滑らかに走る力を表現しています。

 リアもフロントと同様にランプとバンパー位置を高く配置し躍動感を表現するなど、どの角度から見ても堂々としたSUVの風貌を感じさせるエクステリアに仕上げました。

 新型Sクロスのボディサイズ(欧州仕様車)は、全長4300mm×全幅1785mm×全高1585mm、ホイールベース2600mmとなり、先代Sクロスと大きく変わりません。

 インテリアは、力強いSUVに合う立体的な造形とし、中央に多機能な9インチの大型HDディスプレイオーディオを採用しました。

 スマートフォン連携や車両情報やカメラ映像表示といった運転支援機能を備えているほか、内外装ともにドライバーに自信と安心感を持たせるようなスタイリングを実現しています。

先代Sクロス(日本仕様)と新型Sクロス(欧州仕様車)では何が違う?

 先代Sクロスのパワートレインは、仕向地によって異なり、1リッターターボから1.6リッターなど多彩なラインナップを誇るため、ここでは日本仕様を例に挙げます。

 日本仕様では、1.6リッターガソリンエンジンを搭載。トランスミッションは、2015年発売時に副変速機構付CVTを採用していましたが、2017年の一部改良にて6速ATを新採用し、ダイレクト感のある高い走行性能を実現しています。

 また、悪路走破性能として2019年の一部改良では、新世代四輪制御システム「ALLGRIP(オールグリップ)」を採用。これにより、さまざまなシーンで優れた走破性と走行安定性を発揮し、日常からアウトドアまで幅広い用途に対応しました。

 安全面では2019年の一部改良にて、衝突被害軽減ブレーキ「レーダーブレーキサポートII」や「フロントシートSRSサイドエアバッグ」、「アダプティブクルーズコントロール(約40km/h以降作動)」などを標準装備して安全装備を充実させています。

 一方、今回の新型Sクロス(欧州仕様車)には、パワートレインを1.4リッターターボエンジンに48Vマイルドハイブリッドを組み合わせています。

 四輪制御システムは、先代Sクロスから継続して「ALLGRIP」を採用。これにより、燃費優先や雪道走行など運転環境に合わせて走行モードをダイヤルで簡単に選択可能です。

 安全面では、衝突被害軽減ブレーキ、標識認識機能、車線逸脱抑制機能、全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロールなどの運転支援機能を採用。

 さらに、全方位モニターや後退時車両検知警報などの駐車支援機能も充実させることで利便性も向上しました。

 新型Sクロスについて、スズキの鈴木俊宏社長は次のように述べています。

「新型Sクロスは、スズキのSUVへの思いを詰め込んだモデルに仕上がった。

 環境対策の先頭をきる欧州向けには、既に乗用車すべてにハイブリッドを採用しているが、2022年よりストロングハイブリッドモデルのラインアップを強化する。

 新型Sクロスも、2022年後半にはストロングハイブリッドモデルを導入する。

 さらに、コネクテッドサービスを導入し、お客様により便利で快適な車のご利用を提案していくことを計画している」

 なお、ストロングハイブリッドモデルには、駆動用モーターとオートギヤシフトを組み合わせたスズキ独自のシステムを採用。

 2022年初めより欧州向けSUV「ビターラ」に搭載し、続いて同年後半より新型Sクロスに搭載する計画だとスズキは説明しています。

※ ※ ※

 なお、日本市場において先代Sクロスは、2020年内に販売を終了しています。

 今回の新型Sクロスが日本市場に導入されるかについて、現時点では明らかになっていません。