新東名はその大半の区間が開通していますが、神奈川・静岡県境付近の伊勢原大山IC〜新御殿場IC間は今も建設が進められています。この約40kmの区間は、いつ開通するのでしょうか。

神奈川・静岡県境区間が建設中

 東名高速道路の山間を走る区間である神奈川県・静岡県の県境付近では、新東名高速道路の建設が進められています。

 少しずつ延伸を重ねている新東名ですが、いつ全線開通を迎えるのでしょうか。

 新東名は、圏央道と接続する神奈川県の海老名南JCTと、伊勢湾岸道・東海環状道と接続する豊田東JCTを結ぶ全長約250kmの高速道路です。

 全線にわたり既存の東名と並行していますが、東名と比べて新東名は距離が短く、高規格で造られているため走りやすいのが特徴です。とくにカーブ半径は東海道新幹線の2500mより緩い3000mで設計されています。

 海老名南JCT〜豊田東JCT間のうち、長さですでに85%近くの区間が開通しており、交通分散による渋滞の軽減や、大規模工事、災害時の迂回路などとしての役割を発揮しています。

 しかし残りの15%、長さにして40km弱の区間がまだできていません。未開通なのは、伊勢原大山ICから新御殿場ICまでの区間です。

 ここは神奈川県と静岡県にまたがっており、東京〜名古屋間のなかでも比較的地形が険しく、既存の東名はカーブや勾配が多いため事故が多発する区間です。

 渋滞も発生しやすい区間であるため、早期の開通が期待されますが、いつ頃になるのでしょうか。

 新東名の建設を進めるNEXCO中日本によると、伊勢原大山IC〜新秦野IC間の13kmは、「2021年度」に開通予定です。

 途中にはスマートICを併設した秦野丹沢SAも開設される計画です。SAの開業時期は未定ですが、スマートICは道路と同時(2021年度)に開通予定です。

 一方、県境をまたぐ新秦野IC〜新御殿場IC間26kmの方は、開通の見通しが不透明になりました。

 これまで開通時期は2023年度の予定でしたが、2021年12月16日開催の連絡調整会議でそれが「困難」であることが明かされました。

 掘削中の高松トンネルの地質が想定以上に悪く、トンネル内空断面の変形や湧水が発生するなど工事が難航しているとといます。

 そのため、2023年度の開通は困難な状況であり、工程の精査が必要ということです。

 途中には山北スマートIC(仮称)と小山PA/スマートIC(仮称)が設置されます。

 山北スマートICは、東京方面の出入りに限定したハーフインターになる計画です。道の駅「山北」付近に接続します。

 小山スマートICは、東京・名古屋両方面に対応するフルインターです。富士スピードウェイや冨士霊園などへのアクセスが向上します。

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 このように2021年度と2023年度に相次いで開通すると、計画区間の海老名南JCT〜豊田東JCT間は全線開通を迎えることになります。

 なお、圏央道より東側の、海老名南JCTから横浜・東京方面については、いまだ構想段階にあり、事業着手には至っていません。