2021年、プジョー・ルノー・シトロエンのフランスブランドは日本において他ブランドよりも前年比でプラス成長した1年になりました。プジョー「208」や「2008」、ルノー「ルーテシア」「キャプチャー」など手ごろな価格の新型Bセグメントモデルに人気が集まりましたが、2022年はどんなクルマが日本にやってくるのでしょうか。

注目のルノー新型「カングー」の日本導入はいつになる?

 世界的な新型コロナウイルス感染再拡大、そして半導体不足によるクルマの減産、さらに燃料高騰による輸送費のアップに伴う日本市場における価格改定など、昨年2021年の輸入車は激動の一年でした。

 そんな状況にもかかわらず、フランスのブランドは絶好調。日本自動車輸入組合(JAIA)が発表する輸入車新規登録台数の2021年の数字を見ると、プジョーは前年同期比112.3%、ルノーは同128.6%、シトロエンは同117.2%と、外国メーカー車全体の数字である101.4%と比較して、フランスブランドの好調ぶりが伺えます。

 2022年、今年はどんなモデルが日本に登場するのでしょうか。

 まずはルノー。ルノーは2022年1月14日から16日にかけて千葉・幕張メッセで開催される「東京オートサロン2022」に出展します。

 そのブースで展示されるのが、ルノー初となる5ドア・クーペSUV「アルカナ」です。ここでは参考出品というカタチですが、2022年春ごろに正式に日本で発表される見込みです。

 アルカナは全長4568mm×全幅1821mm×全高1571mm、ホイールベースは2720mmというボディサイズで、ルノー・日産・三菱アライアンスの「CMF-B」モジュラープラットフォームを採用したクーペSUVです。

 このCMF-Bプラットフォームはルノー「クリオ(日本名ルーテシア)」や「キャプチャー」、日産「ジューク」(現行モデルで日本未発売)や「マイクラ」(海外専用モデル)にも採用されています。兄弟車として、ルノー・サムスン「XM3」というモデルがありますが、新型アルカナもXM3と同様、韓国にあるルノー・サムスンの釜山工場でも生産されます。

 また注目の新型「カングー」も、ついに2022年内に日本にやってくる見込みです。カングーは1997年の登場以来、世界70か国で420万台以上が販売されているモデルで、新型で3代目となります。

 ボディサイズは全長4486mm×全幅1919mm×全高1838mm、ホイールベースは2716mmと発表されており、現行型カングーよりも全長で約200mm、全幅で90mmほども大きくなっているのが特徴です。

 最新モデルらしく、先進運転支援システム(ADAS)も充実しており、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)をはじめ、ヒルディセントコントロール付きスピードリミッターなど、14ものドライバーアシスタントシステムを搭載しています。

 その他のルノーモデルとしては「ルーテシア」「キャプチャー」にE-TECHと呼ばれるハイブリッドモデルが追加されます。

 これのE-TECHはマイルドハイブリッドではなく、新世代1.6リッター直列4気筒ガソリンエンジンにふたつの電気モーター、マルチモードギアボックス、容量1.2kWhの230Vリチウムイオンバッテリーを組み合わせるもので、2022年春に日本で登場する予定となっています。

 アルピーヌは、2021年11月に欧州で発表された改良新型「アルピーヌA110」が日本でも登場します。このモデルは東京オートサロン2022のアルピーヌブースにも出展されます。

新世代プジョーロゴの新型「308」もまもなく日本上陸

 プジョーは、2022年第1四半期にCセグメントハッチバックの新型「308」、2022年内におよびツーリングワゴン「308SW」が登場する予定です。新世代プジョーロゴを掲げる第1弾となります。

 新型308は、2021年3月にパリで世界初公開されたモデルです。初代は307の後継車として2007年に登場。2013年には2代目に進化し、今回フルモデルチェンジして登場する新型は3代目モデルとなります。

 最新プラットフォーム「EMP2」を採用。ボディサイズは全長4367mm×全幅1852mm×全高1441mm、ホイールベースは2675mmで、先代よりもホイールベースが55mm長くなり、全長も11mm増えています。逆に全高は20mm低くなり、ワイド&ローエクステリアとなっています。

 日本市場へは1.2リッターガソリンターボ、1.5リッターディーゼルターボのほか、プラグインハイブリッド(PHEV)も用意される予定です。

 プジョーは他にも、電動化時代のハイパフォーマンスカーを具現化した「508PSE(PEUGEOT SPORT ENGINIEERED)」を2022年内に限定発売する見込みです。

 シトロエンは、2022年1月7日に新型「C4」、およびEVの「E-C4エレクトリック」を発表、1月22日より販売します。

 今回登場する新型C4は3代目となるモデルで、クーペSUVのテイストを取り入れたスタイリングに変更。筋肉質でダイナミックなボディになっているのが特徴で、ボディサイズは全長4375mm×全幅1800mm×全高1530mm、ホイールベースは2665mmです。荷室は通常時380リッター、最大1250リッターとなっています。

 1.2リッターガソリンターボ、1.5リッターディーゼルターボ、そしてモーターと、3つのパワートレインを用意するのが特徴です。

 DSは、新型「DS4」が2022年前半に日本にやってくる予定です。

 新型DS4は全長4400mm×全幅1830mm×全高1470mm、ホイールベース2675mmというサイズの、Cセグメント5ドア・プレミアムハッチバックで、プラットフォーム「EMP2」を採用。つまりプジョー新型308やシトロエン新型C4と兄弟モデルという立ち位置になります。

 またDSのフラッグシップセダン「DS9」も登場する見込みです。

 DS9は全長4934mm×全幅1932mm×全高1460mm、ホイールベースは2900mmというサイズのラグジュアリーセダンで、プジョーのフラッグシップセダン「508」よりも大きく、ライバルとしてはBMW「5シリーズ」やメルセデス・ベンツ「Eクラス」、アウディ「A6」あたりの、いわゆるEセグメントにあたるボディサイズになります。

 欧州ではガソリンモデルとPHEVが存在しますが、日本ではまずはPHEVのE-TENSEのみの展開になるかもしれません。