2022年で発売から14年目となるトヨタ「ランドクルーザープラド(150系)」。新型ランドクルーザー(300系)や魅力的な競合車が存在するなかで、現在でも年間3万台以上を販売する要因とは一体何なのでしょうか。

トヨタ新型「ランドクルーザープラド」はいつ出るの?

 2021年8月にトヨタは新型「ランドクルーザー(300系)」を発売しました。
 
 グローバルで人気の高い歴史のあるランクルですが、他車種とは規模が異なる生産体制ということや、コロナ禍による減産などの影響もあり、日本での納車時期は4年後と公表されています。
 
 そうしたなかで、2021年の年間登録車台数を見ると、ランクルシリーズとして新型ランクルと合算される「ランドクルーザープラド(150系)」の販売が好調なことがわかります。

 70年以上の歴史を誇るランクルシリーズは、先進技術を刷新する役目を持つフラッグシップの「ステーションワゴン」、日常的に広範囲な用途をカバーする「ライトデューティ」、ワークホースとして活躍する70系の「ヘビーデューティ」に分けることができます。

 なかでもプラドは、70系ワゴン、70系プラド、90系プラド、120系プラド、そして現行の150系プラドとモデルチェンジを繰り返して、ランクルシリーズの販売を支えてきました。

 日本では、2009年に150系が発売され、マイナーチェンジや商品改良が都度おこなわれ、直近では2021年6月1日に安全面の改良が実施されています。

 150系(日本仕様)のボディサイズは、全長4825mm×全幅1885mm×全高1835mm-1850mm、ホイールベース2790mm。

 パワートレインは、2.7リッター直列4気筒ガソリンエンジンと2.8リッター直列4気筒ディーゼルエンジンに6速ATと4WDを組合せています。

 150系の価格は、ガソリン車が366万6000円から432万7000円、ディーゼル車が433万円から554万3000円となり、国産SUVとしては高級な部類に入りますが、登録車販売台数を見ると、他社の同クラスSUVよりも好調な様子が伺えます。

 日本自動車販売協会連合会が公表する2021年の年間登録車台数は「ランドクルーザーW」(3万3481台)となっていますが、これは新型ランクルとプラドを合算した数字です。

 なお、登録車はその名のとおり販売(受注)ではなく、ナンバー取得(登録)をベースとしているため、実際の販売台数と異なります。

 トヨタによると、年間登録車台数の内訳は以下の通りだといいます。

 ・ランドクルーザー300:1540台(ガソリン610台/ディーゼル930台)
 ・ランドクルーザープラド150:3万990台(ガソリン1万6650台/ディーゼル1万4340台)
 
 300系は前述のとおり納車時期が長くなっており、受注数にたいして登録が間に合っていない状況です。

 対する150系は、2009年の登場から2021年で13年目となるロングセラーモデルとなり、お世辞にも古めかしさは否めない現状です。

 そうしたなかで、150系の動向についてランドクルーザーブランドの担当者は次のように話していました。

「日本では、若年層から手の届きやすい価格ということもあり、主に30代、40代の男性、ファミリー層が占めています。

 稀に奥様から『ミニバンは使い勝手は良いが、ほかの人と被るのでプラドが良い』という声も聞きます」

 実際にトヨタ販売店でも現状の販売に関して次のように説明しています。

「プラドは、設計自体は古いものの『ランドクルーザー』や『プラド』というブランド力や、価格帯の安さなどもあり、幅広いお客さまから支持されています。

 また、新型ランドクルーザーの納車が長引いていることにより、プラドを選ばれるという人もいますので、そういった意味では現在でも安定的な販売となっています」

 150系のライバルとしては、マツダ「CX-8」がディーゼルかつ3列シートというパッケージのため比較対象になると考えられますが、2021年の年間台数では1万6596台となり、150系とは大きな差が存在します。

 実際のユーザー反響はについて、前出とは別のトヨタ販売店は「プラドとCX-8を比較する人は少なからずいるものの、そもそものコンセプトが異なるのでそこまで多い印象はないです」といいます。

 一方のマツダ販売店では「3列シートやディーゼルという部分で比較される人はいますが、お客さまの求める用途が異なるので、比べる人はあまりいない印象です」と話しています。

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 300系やCX-8と似て非なる存在といえる150系ですが、登場自体は古いものの現在でも安定的な人気を得ているといえます。

 次期型150系に関して、フルモデルチェンジのタイミングに差し掛かっていますが、各販売店では「2022年には出ないのではないか」といい、登場は早くても2023年以降となりそうです。