新型コロナウイルス感染拡大も落ち着きを見せてきたいま、クルマで出かけたいという人も多いのではないでしょうか。ただしガソリン代が高騰しているため、気軽にどこかに出かけるということもままなりません。ドライブの費用を少しでも抑えるにはどうすればいいのでしょうか。高速道路各社が用意する、ETCによる割引プランを紹介します。

NEXCO東日本の「ドラ割」やNEXCO中日本の「速旅」などがある

 ガソリン価格の高騰は、ウクライナ情勢の不透明感も加わり、終わる気配を見せません。

 政府は石油元売り各社に1リッターあたり最大25円の補助金を支給し、ガソリン価格の安定化に腐心していますが、原油高が続く以上、その効果は限定的です。

 このガソリン高では、気軽なドライブもままならないところ。ガソリン代と並び、ドライブの支出の多くを占める「高速道路通行料金」をできるだけ抑えたいと考えるドライバーも多いはずです。

 その手がかりとなるのが、ETCによる割引です。

 ETCによる割引というと、「深夜割引」「休日割引」が頭に浮かぶ人が多いと思います。

 前者は午前0時から4時の間に高速道路を使うことで、通行料金が3割引になる制度で、後者は休日の大都市近郊区間以外の通行料金が3割引になる制度です。

 しかしこのふたつ以上に、使い方によっては大きな割引が受けられる制度を、高速道路各社は用意しています。

 それは「ETC周遊割引」です。

 NEXCO東日本が展開するのは「ドラ割」という定額プランで、一定の周遊エリアを乗り降り自由で周遊できる「周遊プラン」、周遊エリアに発着地からの往復を含めた「エリア内周遊+発着プラン」が中心となります。

 たとえば「東北観光フリーパス」の「東北6県周遊プラン 首都圏発着」は、埼玉県、茨城県を中心とする首都圏が発着地で、東北道、常磐道、青森道、八戸道、日本海東北道など、東北各県をカバーする高速道路が周遊区間エリアとなります。利用期間は連続する3日間で、料金は普通車1万6000円、軽自動車等1万2800円です。

 東北道・浦和ICから東北道を経由し青森道・青森中央ICまでのETC車(普通車)の料金は片道1万4000円、深夜割引で9800円、休日割引で1万70円です。つまり割引が適用となる時間帯を気にせずに単純往復するとしても、高速道路料金を大幅に節約できるのです。

 しかも周遊エリア内は乗り降り自由なので、たとえば初日は仙台を観光、2日目は秋田を巡り青森へ、最終日は岩手に……といった複数都市を巡っても料金は変わりません。道中のICで躊躇なく流出し、土地の名物やグルメを楽しむといった使い方もできます。

事前にウェブサイトで申し込みが必須

 一方、NEXCO中日本は「速旅」という名称で、「高速道路周遊プラン」「観光施設セットドライブプラン」「宿泊セットドライブプラン」を取り扱っています。

 このうち気軽に使えるのが、指定の観光施設の入園券やお買物券がセットになった「観光施設セットドライブプラン」です。

 たとえば「SA・PAお買物券付きドライブプラン」は高速道路周遊パス(発着地からの往復とエリア内自由周遊)とSAやPAで使えるお買物券(2000円/3000円/4000円/5000円)の組み合わせとなります。

 たとえば「諏訪・焼津・身延プラン<発着付きコース>」では、中央道高井戸(首都高接続)や東名高速東京ICなどを発着地とする連続3日間の周遊プランが、お買物券3000円分を含め普通車8400円、軽自動車等7300円で利用できます。

 もし休日に東京から焼津、諏訪を巡るドライブを楽しむとすると、高速道路料金は東名高速東京ICから同焼津ICが3480円、焼津ICから中央道諏訪ICが2690円、諏訪ICから東京ICが4330円(いずれもETC休日割引、普通車、ルートは標準的なもの)と、合計で1万500円です。これがお買物券を除き実質5400円で利用できるのですから、かなりお得になることがわかるでしょう。

 このように高速道路料金の節約に役立つETC周遊割引ですが、利用にあたっては注意点もあります。

 まず利用するプランによっては、利用可能日が定められています。

 前述のNEXCO東日本の「東北周遊フリーパス」は2022年12月22日まで利用可能ですが、4月27日から5月9日のGW期間中、8月9日から8月17日までの夏休み(お盆期間)は対象外です。

 またNEXCO中日本の「諏訪・焼津・身延プラン<発着付きコース>」は2022年4月28日までが利用可能日となっています。

 さらにいずれの商品も事前にウェブサイトで利用日を指定しての申し込みが必要で、とくにNEXCO中日本は申し込み前にユーザー登録が必須となっています。

 これらのETC周遊割引には、季節に応じて追加されるプランもあります。ドライブの計画を立てる際、高速道路各社のウェブサイトを確認することをおすすめします。