神奈川県相模原市にあるタイヤ販売店では、現在では珍しいレトロ自販機が立ち並んでおり、SNSでもたびたび話題を集めています。

自販機で食事が楽しめる! タイヤ販売店の「レトロ自販機」とは

 自動販売機(自販機)と聞くと水やお茶、ジュースなど飲み物を購入できるものを想像する人が多いでしょう。

 自販機にはほかにも、アイスやホットスナック、お菓子などさまざまなものを購入することができます。

 そんななか、神奈川県相模原市には、今では珍しいレトロな自販機を多数取り揃えているところが存在します。

 現在のようにコンビニや深夜営業するファミレスが当たり前になかった時代には、深夜に手軽に食事をする場所や食べるものを買う場所がほとんどありませんでした。

 そんな1970年、80年代に存在したのが「オートレストラン」と呼ばれる施設。

 オートパーラーとも呼ばれ、無人で24時間営業であることが多く、さまざまな食事が楽しめる自販機が並び、深夜や早朝に働くトラックドライバーなどの食事処となっていました。

 場所によってはゲームセンターに食事ができる自販機が併設されているケースもありました。

 時代の変化とともに、コンビニや道の駅などの施設が増加したことで、オートレストランの存在は徐々に姿を消していきましたが、現在でも場所によって昔からの自動販売機をそのまま残している店舗もあります。

 そんななか、神奈川県相模原市にある「中古タイヤ市場」にも多種多様なレトロ自販機が立ち並んでいます。

 SNSでもたびたび話題となり店舗の駐車場が常に埋まるほど人気を集めています。

 社長である斉藤辰洋氏が趣味で集めたのをきっかけに、徐々にレトロ自販機を増やしていき、2020年春には40台、2021年2月の時点では95台だったとのことだが現在の台数は106台となっています。

 レトロ自販機の設置について、中古タイヤ市場の担当者は以下のように話します。

「タイヤの交換の時にお客様をお待たせしてしまうので、その時間楽しんでいただけたらと思い設置しました」

 並んでいる自販機の種類はさまざまで、缶コーヒー、ジュースなどの定番自販機のほか、温かいうどんやそば、ラーメン、ハンバーガーやカレー、お弁当などが出てくるものまで。
さらにアイスクリームやかき氷などを楽しめる自販機もあります。

 当時オートレストランを利用していたユーザーにとっては懐かしく、初めて見た人は珍しさや新鮮さを感じるという人もいるかもしれません。

 設置後からとても好評のようで、周りの人からの反響について、前出の担当者は以下のように話します。

「年配の方からは『懐かしい』、若い方からは『面白い』や『珍しい』との声をいただき、どの年代の方からも『楽しい』と言っていただいています」

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 2021年から新たに、「川鉄のカレー自販機」とアメリカ製の「セブンアップの瓶の飲料の自販機」などが新たに増えたとのことです。

 担当者にお気に入りとおすすめの自販機を聞いたところ、「お気に入りは『ハンバーガー自販機』で、おすすめは最近稼働し始めた『川鉄のカレー自販機』です」と話します。

「川鉄のカレー自販機」を利用してみた人の感想は?

 2021年から新たに川鉄のカレー自販機と、セブンアップの瓶の自販機を導入したとのことですが、SNSでは実際に利用したユーザーが存在。

 えぬびい変わる廃墟展4/9〜4/24(@enuenuenubi)さんはSNSで以下のように投稿しています。

「久々に行った中古タイヤ市場相模原店に超スゴイ自販機追加されていた…!

 なんとダイヤルを回して100円を入れると出てくる!

 こんな機種があること自体初めて知ったぞ。感動だ。多幸感に満ちている…俺はまだ生きていける…!」

 コメントと合わせて、セブンアップの自販機を利用した際の一部始終をおさめる動画もアップされており、その珍しさからユーザーから「これはやべぇ」「懐かしい!」などと多くの反響を寄せられています。

 また川鉄のカレー自販機を利用した際の感想について、えびぬいさんは以下のように話しています。

「こちらのカレー自販機はかなりレアな筐体です。

 器に盛られたご飯の上に温かいカレールーがかけられ、すぐ食べられる形式でサーブされます。

 通常の自販機とちがうのは、前面に木目調シート、合皮のシートが貼られておりかなり上品な雰囲気を纏っているところです。

 ただ自販機を修理し使えるようにしただけでなく、このような見た目の加工まで施す仕事の丁寧さ、自販機への愛、計り知れないです…」

 貴重な自販機が立ち並ぶ中古タイヤ市場。見に行くだけでも十分に楽しめるかもしれません。