ホンダ最短で200万台の販売を達成した軽自動車「N-BOX」。その勢いは初代デビューから10年が過ぎた今も変わりません。順調な売れ行きに死角はないのでしょうか。唯一心配されるのが電動化対策でした。

2023年にもフルモデルチェンジ!? 次期N-BOXに電動化技術は搭載されるのか

「N-BOX(エヌボックス)」は、ホンダを代表する人気軽自動車です。
 
 デビュー後わずか9年5か月で累計販売台数200万台を達成。これはホンダ車のなかでも最短の記録となっています。
 
 鉄板すぎるN-BOX人気に、死角はないのでしょうか。

 2021年度(2021年4月から2022年3月)、N-BOXの販売台数は19万1534台を記録しています。

 これは軽自動車のなかでもダントツで1位の台数となります。

 ライバル車の動向も見てみましょう。

 2021年度販売台数で2位のスズキ「スペーシア」は、N-BOXと同じスーパーハイトワゴンです。

 販売台数は10万3605台。前年度の14万5319台に対し、71.3%と台数を減らしています。

 3位のダイハツ「タント」は10万1112台。こちらも前年度12万8218台に対し、78.9%に留まります。

 2021年から続く慢性的な半導体不足に加え、新興国で生産される部品供給不足といった複数の要素が重なり、各社とも販売台数の伸び悩みに苦戦しています。

 そんななか、N-BOXは2020年度の19万7900台に比べ96.8%と影響も軽微で済んでいます。

 1位記録はすでに7年連続で達成中となり、まだまだN-BOX人気は続きそうな勢いですが、現行型N-BOXがデビューしてから、すでに5年目に突入しました。

 初代N-BOXは6年弱でフルモデルチェンジしており、そろそろ次期モデルの噂が聞こえてもおかしくない時期に差し掛かっているのです。

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 現在自動車業界は、電動化の大きな流れに向かっています。

 2050年のカーボンニュートラル化実現に向け、段階的に純ガソリンエンジン車を廃止していくためには、2025年頃には多くの市販車の電動化が急務とされているのです。

 ここでいう電動化とは、主にBEV(電気自動車)やハイブリッド車を指します。

 盤石に見えるN-BOX人気に対し唯一心配な要素があるとすれば、電動化対応に対する動きが見えてこない点でしょう。

 例えば日産と三菱は、2022年中に軽BEV(電気自動車)の市販化を公言しています。

 またダイハツがコンパクトSUV「ロッキー」に搭載した小型軽量なハイブリッドシステム「e-SMART HYBRID(イースマートハイブリッド)」を、タントなどの軽自動車に搭載するのでは、と噂があがっています。

 スズキの場合、まだ簡易的なマイルドハイブリッドのみの対応ですが、すでにスペーシアに実装済みです。

 そんななかでホンダだけは、軽自動車向け電動化技術の発表がほとんどありません。

 コンパクトカー以上のクラスではハイブリッド車を広くラインナップしているホンダですが、軽についてはその動きも見えてこないのです。

 唯一、2022年4月14日におこなわれた「Honda四輪電動ビジネス説明会」において、軽商用車のBEVを2024年前半に100万円台で投入すると発表しており、個人ユーザー向けの軽BEVはそれ以降になるとしています。

 次期N-BOXがBEV化されるとしても、かなり先のようです。

 早ければ2023年頃には見えてきそうな3代目の新型N-BOX。その動向次第では、人気の勢力図にも変化が起きるかもしれません。

 まだ見ぬ軽向けのハイブリッド技術を新搭載していくのか。それとも現状のガソリンエンジンだけで乗り切るのか。

 ホンダの次の一手に注目が集まるところです。