雪のシーズンが終わり、冬の間装着していたスタッドレスタイヤを夏タイヤに履き替えます。外したスタッドレスタイヤはどうやって保管したら良いのでしょうか。

NGな保管方法だとタイヤの寿命が縮む!?

 少し前まで寒さに震えていたはずなのに、気づけば汗ばむ陽気の日も珍しくなくなってきた今日このごろ。

 北海道や東北地方でも雪が降ることもなくなり、スタッドレスタイヤを装着していた人の多くもサマータイヤに履き替えているのではないでしょうか。

 そこで気になるのが、外したスタッドレスタイヤの保管方法です。

 住宅環境などによってはタイヤの保管場所が限られることもあり、どうやって保管するかは悩ましいものですが、何気なくおこなっている行為によってタイヤの寿命は大きく変わってきます。

 では、外したスタッドレスタイヤを保管するにあたって、やってはいけない行為にはどのようなことがあるのでしょうか。

●直射日光、高温多湿の場所に置く

 タイヤの天敵といえるのが紫外線です。タイヤの主成分であるゴムは、紫外線を浴び続けることで硬く、もろくなってしまいます。

 古い輪ゴムが硬くなってすぐ切れてしまうということがありますが、それと同じことがタイヤにも起きるというワケです。

 また、高温や湿度の高い場所もタイヤにとっては厳しい環境となるため、なるべく日の当たらない、倉庫や物置といった場所に保管するのがベスト。

 日当たり良好なベランダの一角に放置するのはNGです。

ホイール装着あり/なしでタイヤの置き方が変わる

●空気圧をパンパンにしておく

 タイヤの空気は、パンクなどをしていなくても徐々に減っていきます。そのため、月に一度は空気圧の点検をしておきたいところです。

 そして、次のシーズンまで半年以上使用しなくなるスタッドレスタイヤも、保管中に徐々に空気圧が減少していきます。

 それ自体はやむを得ないことなのですが、半年後に装着することを見越して多めに空気を入れておくというのは、一見すると良いアイデアとも思えますが実はNG。

 というのも、規定よりも多く空気を入れることでタイヤに過度な負荷がかかり、劣化を早めてしまう恐れがあるからです。

 そのため、保管中は規定よりも空気圧を少なめにしてタイヤへのストレスを軽減させるほうが効果的。

 最近のクルマはスペアタイヤが装備されない代わりにパンク修理キットが搭載されているものが増えています。

 そのキットのなかにシガーソケットから電源を取ることで作動する空気入れが入っているので、冬になってスタッドレスタイヤを装着するときは、その空気入れを使って規定まで空気圧を上げるのと良いでしょう。

●タイヤの置き方

 外したタイヤを保管する場合、横に寝かせた状態で重ねて置いている人も多いでしょう。

 これは、タイヤがホイールに組み込まれている状態であれば問題ありませんが、もしホイールから外した状態のタイヤを単体で保管する場合は、積み重ねた一番下のタイヤが変形してしまう可能性があるためオススメできません。

 ベストは縦に立てた状態で保管することですが、どうしてもタイヤ単体を横に重ねて保管する場合、定期的に上下を入れ替えるなどをすると変形を防ぐことができるでしょう。

 一方、ホイールが付いたタイヤを立てた状態を長くキープすると、今度は地面と接地している部分だけ変形してしまい、装着して走り出したときに振動の原因となってしまいます。

 タイヤラックなどもスペース的には有効ですが、こちらもタイヤに点や線で力がかかってしまうので、その場合は定期的に動かすなどすると良いでしょう。

※ ※ ※

 よく“タイヤはナマモノ”といわれますが、同じ製造タイミングで同じ距離を走ったタイヤであっても、保管方法によってその後の状態が大きく変わってきてしまいます。

 とくに、スタッドレスタイヤはタイヤの残り溝だけでなく、タイヤの柔軟性も性能に大きく直結します。

 そのため適切に保管して、次の冬のシーズンに向けて少しでも良い状態をキープしておきたいものです。