新車の納車が長期化しています。ここ数年でデビューした最新モデルなどは特に半年待ちが当たり前の状態に。納期を待つより、いますぐ買える中古車で速攻に入手したくなる、大人気なSUV3選をご紹介します。

現行型がごろごろと!? 中古で探すとけっこう見つかる! 現行型最新人気モデル3選

 コロナ禍による海外での部品供給遅れや半導体不足の影響で、新車の納期が大幅に遅れ続けています。
 
 各自動車メーカーの公式WEBサイト上でも、各モデルの工場出荷時期見込みについて「半年以上」「詳しくは販売店にお問い合わせを」などとそれぞれ公開し、対応に追われています。
 
 いっぽう大手中古車情報サイトをのぞいてみると、納期の長期化が叫ばれる人気車種も検索可能で、走行距離500キロ未満で新車同様の状態にある「登録済み未使用車」、いわゆる“新古車”も多数探すことができます。
 
 納期待ちが続く最新モデルでも「中古車で探せばけっこう見つかる!」現行型の人気SUV3選をお届けします。

 首都圏の大手中古車販売店で、長年に渡って車両の仕入れを行う担当者に聞いたところ、次のように話します。

「いわゆる“新古車”は、昔から一定数が流通しています。多くは新車ディーラーが販売台数ノルマをクリアするため、ナンバー登録だけしてすぐに手放したものが主流になっています。

 近年はそうした“登録済み未使用車”ばかりを扱う専門店もあるほどです。

裏を返せば、一定台数を用意し続けられる仕入れのルートがしっかりと確立されてきた、ということになります」

 実際、中古車情報サイト上で最新モデルに絞って検索してみると、登録済み未使用車の専門店の在庫も数多くヒットします。専門店は全国各地にあるので、さらに近隣地域で絞って調べてみるとよいでしょう。

 今回は納期の長期化が続く人気の高い最新3モデルについて調べてみました。検索条件は以下の通りです。

1.年式:1年落ち[2021(令和3)年から2022(令和4)年式]
2.走行距離:5000キロ以内
3.最新型(旧モデルは除外)
4.修復歴なし

(データは2022年5月11日現在の編集部調べによる)

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●現行型がごろごろと見つかる!?トヨタ「ハリアー」

 コロナ禍の2020年6月にフルモデルチェンジすると、早々に納期待ちが発生したトヨタの高級SUV「ハリアー」。新車価格(消費税込)は299万円から504万円までです。

 トヨタの公式WEBサイトに記載される「工場出荷時期目処」では、発売当初から半年以上の納期が表示されていました。

 2022年5月上旬にあらためて確認すると「詳しくは販売店にお問い合わせください」とあり、他車種のように「6か月以上」といった明確な記載もありません。

 そこで前出の条件で大手中古車情報サイトを検索したところ、現行型ハリアーはおよそ390台もの数がヒットしました。

「S」「G」「Z」の各グレード、本革内装の「レザーパッケージ」と、ひと通りのラインナップが揃います。

 また高価なメーカーオプション「調光パノラマルーフ」(消費税込価格:19万8000円)や、ディーラーオプションで約30万円する「MODELLISTA(モデリスタ)」エアロパーツセットなどを備えたモデルもあります。

 これだけあると、ほとんど新車同様に選択できそうです。

●受注ストップ中の最上級グレードも発見! ホンダ「ヴェゼル」

 2021年4月にフルモデルチェンジしたホンダのコンパクトSUV「ヴェゼル」も、デビュー早々に納期の長期化で話題を呼びました。

 1.5リッターガソリンエンジン車と、同エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド車「e:HEV(イーエイチイーブイ)」が用意されています。新車価格は227万9200円から329万8900円までです。

 2022年5月上旬現在、ホンダの公式WEBサイト上では「ガソリン車:6か月程度/e:HEV:半年以上」とあり、なかでも最上級グレード「PLaY(プレイ)」については「部品供給の遅れにより、ご注文受付を一時停止しております」となっています。

 こちらも中古車情報サイトを検索すると、500台もの新型ヴェゼルがヒットします。

 ハリアー同様に各グレードが揃っており、そのなかには、いま欲しくても手に入れることが困難なPLaYも複数並んでいるのが確認できます。

 PLaYの新車価格は329万8900円ですが、多くが350万円以上の車両本体価格で値付けされています。

 なかには、走行距離が100kmに満たない未使用車で、新車価格から約100万円高い「434万9000円」のプライスボードが掲示される個体も複数みられます。

 「それでもいいからいますぐ欲しい」という熱烈なユーザーが多くいることを示唆しているのかもしれません。

●新車はいまも数年待ち!? 高年式中古車も視野に入れたいスズキ「ジムニー」

 最新モデルではありませんが、納期待ちの長期化が常態化している人気SUVの代表格がスズキ「ジムニー」です。

 本格的な四輪駆動システムを備え悪路走破性に優れた排気量660ccの軽自動車で、現行型(4代目)は2018年7月に登場しました。

 輸出も含め世界各国で売られるモデルですが、他の量販車に比べ生産規模が限られていることもあり、当初より納車まで1年以上かかっています。

 こちらも検索してみると、870台以上の中古車が表示されます。

 ジムニーの新車価格は148万5000円から190万3000円。新車価格より安い中古車も複数見つかりますが、ボリュームの中心帯は200万円台から250万円台となっており、多少高くても短納期で欲しいとするユーザーの多さを推察することができます。

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 納期待ちが発生している最新のニューモデルでも、新車とほぼ同等な中古車が数多く流通していることがわかりました。

 この際に気を付けないといけない点について、前出の中古車販売店の担当者は以下の通り教えてくれました。

「なによりいちばん大事なのは、同じ条件の新車の詳細な見積もりと比較して検討することです。車両本体価格だけでなく、登録にかかる諸費用も含めた総額で考えないといけません。

 実車がナビやフロアマットといったディーラーオプションを搭載していても、見積もりの車両本体価格には含んでいないケースもあります。ひとつひとつ細かくチェックしてみると中古車のほうが割高なケースも出てきます」

 いますぐに手に入るというメリットと天びんにかけて、差額に納得できるかどうかが重要だということになります。