長野県と静岡県を南北に結ぶ三遠南信道の工事が進んでいます。東栄IC〜鳳来峡IC間は2025年度に開通予定。最難関とされる青崩峠トンネルも掘削が進んでいます。

中央道と新東名を約100kmの道路で接続

 2025年度の開通に向けて、三遠南信道の東栄IC〜鳳来峡IC間7.1kmの建設が進んでいます。

 三遠南信道は、長野県飯田市から静岡県浜松市に至る延長約100kmの高規格幹線道路です。中央道の飯田山本ICから南信州・北遠州・奥三河地域を通り新東名高速の浜松いなさJCTまでを結びます。

 現在は4区間が開通しており、4区間が事業中。このうち長野・静岡の県境にまたがる青崩峠を通過する区間は、大断層の中央構造線と重なることもあって地盤が脆いことからトンネル工事は最難関とされています。

 当初の計画ルートを断念したことから「あまりの崩落の激しさに日本のトンネル技術が敗退」とも表現されたこともありましたが、現在は新ルートで5km近い長さのトンネルを掘削中。2022年3月時点で本坑は8割ほど掘り進めており、残り2割(1km)ほどとなっています(調査坑は2019年12月に完成済み)。

 ちなみに当初の計画に基づいて難工事の末に開通した静岡県側の草木トンネル(延長1311m)は、三遠南信道の新ルートから外れたことにより道路規格が格下げに。歩道を付けたり非常電話を撤去するなど、通常の国道仕様に変わりました。

 その南側で建設の進む東栄IC〜鳳来峡IC間は、愛知県の新城市と東栄町にまたがる区間です。ここが開通すると、新東名から、三遠南信道の孤立区間である東栄IC〜佐久間川合IC間までが1本につながります。

 開通は、トンネル工事が順調に進めば2025年度になる予定です。

 これにより、国道152号の迂回路としての機能が強化されるほか、浜松市や新東名までの所要時間短縮、救急医療搬送の支援、地域活性化などが期待されます。