TOYOTA GAZOO Racingが新型「GRカローラ RZ」を初公開しました。同ブランドには「GRヤリス」もラインナップされていますが、両車はどのように違うのでしょうか。

ついに登場した新型「GRカローラ」!

 2022年6月1日、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)が新型「GRカローラ RZ」(以下、新型GRカローラ)を初公開しました。

 1966年に誕生した「カローラ」シリーズは、トヨタのモデルのなかでも長い歴史を誇ります。セダンやクーペはもちろん、ワゴンやSUVなどもラインナップされ、トヨタの乗用車の主軸として、多くのユーザーから愛されてきました。

 そして、今回公開された新型GRカローラは、スポーツタイプの全輪駆動システム「GR-FOUR」が搭載されており、スポーツ走行に特化した高性能モデルです。

 また、TGRのラインナップするモデルとしては、2020年9月発売の「GRヤリス」(RZグレード)も挙げられ、両車は同じ1.6リッター直噴3気筒インタークーラーターボエンジン(G16E-GTS)を搭載するモデルとなっています。

 では、そんな両車の違いはどのようなところにあるのでしょうか。

 ボディはGRヤリスのほうがコンパクトです。新型GRカローラが全長4410mm×全幅1850mm×全高1480mmなのに対し、GRヤリスは全長3995mm×全幅1805mm×全高1455mmとなっています。

 車両重量も、新型GRカローラの1475kgに対し、GRヤリスは1110-1280kg。そして最高出力は新型GRカローラが304馬力、GRヤリスが272馬力となっています。

 東京都内のトヨタGRガレージの担当者は、両車の違いについて以下のように話します。

「もちろん、性能やデザインなど異なる点は多く挙げられますが、購入されるお客さまにとって重要なのは、ドアや乗車定員の違いだと思われます。

 新型GRカローラは5ドアの5人乗り、GRヤリスは3ドアの4人乗りです。この違いは、購入時に検討材料になることが多いと予想されます」

乗車定員のほかにもある新型GRカローラとGRヤリスの違いとは

 両車ともハッチバックタイプですが、新型GRカローラは前席・後席にドアがあるのに対し、GRヤリスは前席のみです。

 そのためGRヤリスの後席に乗り込むには、前席の人が一旦降りて前席をずらしたり、倒したりする必要が生じます。

 スポーツタイプのモデルで、2ドアや3ドアは決して珍しいことではありませんが、3人以上で乗ることが多い人にとっては、この作業がやや面倒に感じるかもしれません。

 また、GRヤリスは車体中央にシャフトが通るフロアトンネルがあり、後席足元の中間部分が大きく盛り上がっています。

 これは新型GRカローラにも見られる設計ですが、GRヤリスの場合、ボディが元々コンパクトなため後席足元に大きなゆとりがなく、真ん中の座席をあえて断念して4人乗りにしたものとなっています。

 こうしたことを考慮すると、乗員人数が多い人にとっては、新型GRのカローラのほうが向いているといえそうです。一方、1、2人で出掛ける頻度も多い人にとっては、コンパクトなGRヤリスが乗りやすいかもしれません。

 さらに、両車はデザインでも異なる点が多くあります。

 GRヤリスは2本出しマフラーですが、新型GRカローラは排出ガスの圧力を低減するため、3本出しのマフラーです。また、新型GRカローラのボンネットにはエアダクトも備わっており、GRヤリスに比べてワイルドな印象を与えます。

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 ちなみに新型GRカローラには「モリゾウエディション」もラインナップされました。豊田章男社長(モリゾウ)が自ら「お客様を魅了する野性味」を追求して開発に力を入れたグレードといいます。

 モリゾウエディションは、RZ同様の5ドアでありながら後席は完全に撤去され、2シーター仕様とされています。代わりにタワーバーを設置し、タイヤ4本が積み込めるような空間を確保。完全なるサーキット走行仕様となっています。

 神奈川県のトヨタGRガレージの担当者によると、「新型GRカローラの発売は2022年秋頃が予定されている」とのことで、今後、RZに加え、モリゾウエディションの人気も気になるところです。

※記事初出時より、本文に誤りがありましたため訂正いたしました(6月11日午後4時30分)