クルマの内外装にはデザイナーの遊び心が盛り込まれているものがあります。クルマのモチーフやマークが隠されているモデルを3台紹介します。
“隠れ〇〇”見つけられる?
最近のクルマはさまざまな法律(保安基準)に則ってデザインされていることから、昔のような大胆で独創的なモデルが登場しづらくなっているといわれています。
その一方、デザイナーの遊び心を存分に盛り込んだクルマも存在。
たとえば、スズキの軽自動車「ラパン」は、フランス語で「ウサギ」を意味しており、その名の通りウサギのモチーフがドアパネルの内側やリアウインドウの熱線、メーター表示などに隠されていて、たくさんの“隠れウサギ”を探すのも楽しみのひとつとなっています。
内外装にモチーフを隠したクルマはほかにもあります。最近登場したモデルのなかから、3車種ピックアップして紹介します。
●ホンダ新型「ステップワゴン」
2022年5月27日に発売された、6代目となるホンダ新型「ステップワゴン」。ステップワゴンのモチーフが、エクステリアとインテリアに数か所隠されています。
SNSでも“隠れステップワゴン”の存在が話題になっていますが、そのなかのひとつとして、助手席のダッシュボードに設けられた「インパネトレー」に秘密があります。
インパネトレーに敷かれたゴム製のマットを取り外して裏返すと、初代から6代目までの歴代ステップワゴンのシルエットが描かれているのです。
今回の新型ステップワゴンでも「隠れ〇〇チーム」が発足して、どのようなモチーフを仕込むかを話したといいます。
ホンダは、ほかの車種でも「隠れ〇〇」を取り入れており、ウインドウ部分にシルエットが隠れていることや、歴代モデルのロゴが配置されるなど、開発者の想いが詰まっています。
隠れカローラクロスは難易度最高があるとかないとか?
●トヨタ新型「カローラクロス」
トヨタのロングセラーかつ主力モデルである「カローラ」をベースに、初めてのSUVとして2021年に登場したのが新型「カローラクロス」です。
タイを皮切りに海外で発売された新型カローラクロスですが、海外仕様と日本仕様で異なるフロントマスクを採用。
日本仕様はフロントグリルの形状が違ったり、カローラ伝統の「C」をデザインしたエンブレムが装着されるなど、独自のカローラクロスが展開されています。
そんなカローラクロスには隠れキャラがたくさんあります。
比較的簡単に見つけられるのは、リアクォーターガラスの“隠れカロクロ”。ボディ上部と踏ん張り感のある前後のタイヤをイメージしたマークが刻まれています。
リアゲートを開けたところなどに多く隠されているようですが、それ以外では一般ドライバーではまず見つけられないところにもあるとかないとか。見つけたときの喜びは格別なのではないでしょうか。
●日産新型「サクラ」
2022年5月に発表された日産新型「サクラ」は軽自動車のBEV(バッテリーEV)です。
「リーフ」でEVをリードした日産ですが、クロスオーバーSUVの新型「アリア」と新型サクラが登場し、日産EVのラインナップが拡大しています。
新型サクラは“ミニアリア”と呼べるような、アリア譲りの高級感のあるデザインを採用。軽自動はとは思えない、質感高い内外装が特徴的です。
そんな新型サクラは、サクラの花びらがワンポイントとして助手席のインストセンタースライドカップホルダーに隠されています。
サクラの花びらはほかの場所にもあるのと、ホイールのデザインモチーフとなった「水引き」もところどころに施されています。
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ジャガー「Eペース」やジープ「ラングラー」といった輸入車にも楽しい隠れキャラが散りばめられているので、実際に確かめてみてはいかがでしょうか。