国道140号「大滝トンネル」の掘削が始まりました。長さ約2kmのトンネルが整備されることで、秩父市街と三峯神社・秩父湖・中津川渓谷・甲府方面の距離が縮まります。

トンネルで約5km短縮

 埼玉県秩父市内を走る国道140号で2022年5月、「大滝トンネル」の掘削が始まりました。

 大滝トンネルは、三峰口駅付近の強石地区と、道の駅「大滝温泉」近くの落合地区を結びます。

 この区間の現道は、荒川がつくるV字渓谷の急斜面に張り付くように通されているため、急カーブが多い、道が狭い、落石が多いといった課題があります。そしてこのような状況にもかかわらず、迂回路がない状態です。

 そのため国道140号のこの区間は、秩父市街と、三峯神社・秩父湖・中津川渓谷といった名所・景勝地や山梨県の甲府方面を結ぶ幹線道路ですが、災害などで道路が寸断されると避難や救急搬送、物資輸送などに支障が出るおそれがあります。

 大滝トンネルは、「コ」の字のように約7kmにわたり遠回りしているこの現道を、2053mのトンネルで短絡するものです。道路は2車線(片側1車線)で設計速度は60km/h。通行は無料で、歩道も整備されます。

 埼玉県内では、山梨との県境をまたぐ雁坂トンネル(6625m)を除くと、釜伏トンネル(2560m)、大峰トンネル(2200m)に次いで3番目の長さになります。ちなみにいずれも国道140号のトンネルです。

 大滝トンネルの事業期間は2027年度までです。このトンネルが開通すると距離は約5km、所要時間は10分程度それぞれ短縮される見込みといいます。

 そして将来的には、関越道の花園IC(埼玉県深谷市)と新山梨環状道路の桜井JCT(山梨県甲府市)を結ぶ地域高規格道路の「西関東連絡道路」に組み込まれる計画です。

 埼玉県によると大滝トンネルの掘削は5月13日にスタートし、6月18日時点で50mほど掘り進んでいるということです。