日産のブラジル法人が、コンパクトSUV「キックス」を大学生が自由にデザインする「新型キックス グラフィックデザインアカデミーコンテスト」の大賞作品を発表しました。「天照大神」「神奈川沖浪裏」「桜」といった日本文化を全面に打ち出した大賞作品は、実車へのペイントもおこなわれる予定です。

「天照大神」「神奈川沖浪裏」「桜」を融合したデザイン

 2022年6月28日、日産のブラジル法人は「新型キックス グラフィックデザインアカデミーコンテスト」の大賞にサンパウロのマウア工科大学の学生、リカルド・ムンホス・サンティアゴ・ジュニオールさんの作品が選ばれたと発表しました。

 日本神話の女神「天照大神」と葛飾北斎の作品「神奈川沖浪裏」、日本の象徴である「桜」といった3つの異なる日本文化を融合させた作品となっており、実際に「キックス」のボディに描いたイメージ図も公開されています。

 前述のコンテストは大学生を対象に作品が募集され、「独創性」「創造性」「コンテストのテーマへの適合性」が評価の軸となりました。

 審査委員会は、日産のデザイン、マーケティング、コミュニケーションの各分野の専門家で構成されました。

 大賞を受賞した作品について審査チームのジョン・サーズ氏は、「受賞作品は、日本文化のさまざまな要素をスマートな方法によって強い色彩で表現しています。この絵画を使用した新型キックスは(見る人に)インパクトを与えるだろう」とコメントしています。

 受賞者のリカルド・ムンホス・サンチャゴ・ジュニオール氏は、自身の作品について次のように解説しています。

「昔から日本の文化が好きで、とても興味を持っていたので、日本の伝統や宗教を描くことを最初に考えました。もう少し調べて、それでたどり着いたのが、太陽を横にすることで表現した『天照大神』だったんです。

『神奈川沖浪裏』は、北斎の作品として非常に有名であり、私が今読んでいる北斎の図解伝記の表紙にもなっています。

 そして(リアに描いた)桜は、誰もが日本を連想するイメージで、美しいピンクの花を咲かせます」

 大賞作品は、日産ラテンアメリカのデザインスタジオチームのサポートにより、実車のキックスに描かれることが決定しています。

 2022年7月15日から17日までサンパウロで開催される「ジャパン・フェスティバル」の日産ブースで、実車が展示される予定です。