今年2022年の夏は、遠くへ出かけようと考えている人もいるかもしれません。そんななか、突然クルマに乗ると思わぬ「バッテリー上がり」のトラブルに遭遇する可能性があります。どのように対処すれば良いのでしょうか?

突然の「バッテリー上がり」どう対処したら良い?

 2022年の夏は、新型コロナウイルスの感染も少しずつ減少傾向にあり、ワクチン接種が進捗していることから、遠くへ外出することを考えている人もいるかもしれません。

 その一方で久しぶりにクルマに乗る人や、休日だけ運転するサンデードライバーは、思わぬトラブルに遭遇する可能性があります。

 JAF(日本自動車連盟)の2021年度のJAFの出動理由の1位は「過放電バッテリー」となっています。

 シーズン別でみてもGW、お盆、年末年始で見てもすべて1位となっているほど、過放電バッテリーに遭いやすいドライバーが多いことが分かります。

 過放電バッテリーとは、一般的に言う「バッテリー上がり」という現象です。

 通常、バッテリーの役目はヘッドライトなどの灯火類、エアコンやカーナビなどのクルマの電装品に電力を供給することですが、電装品の中には、エンジンを始動する際に使用する、スターター(セルモーター)も含まれます。

 バッテリーが上がると、セルモーターを作動させることができないため、エンジンを始動することができません。

 バッテリーが上がる主な原因には、エンジンを停止した状態で灯火類を点灯させ続けていたり、ほとんど運転をせず放置してしまうこと(または日常的に短距離しか運転していない)などが挙げられます。

 またバッテリーが劣化しており寿命を迎えている場合もあります。最近のバッテリーは従来に比べて性能が向上しているので、寿命ギリギリまで劣化に気が付かない場合が多くあります。

 寿命を迎えている場合は、バッテリーの修理は困難なので、バッテリーを交換することになります。一般的にバッテリーの寿命は2年から3年といわれますが、バッテリーの仕様や使い方によっても変わります。

 ではバッテリー上がりが起きてしまった場合、どのように対処すると良いのでしょうか。

 対処法のひとつには、ブースターケーブルを使用して救援車などほかのクルマから電気を分けてもらうことでエンジンを始動させる「ジャンピング」が挙げられます。

 方法としてはブースターケーブルが接続できる距離で、バッテリーが上がったトラブル車と救護車を止めて、エンジンを停止し、ブースターケーブルの赤いケーブルを、トラブル車のバッテリーのプラス端子に接続(車両によっては、救護用端子が別にある場合があります)。

 次に、同様の赤いケーブルを救護車のバッテリーのプラス端子に接続します。その後、黒いケーブルを、救護車のバッテリーのマイナス端子に接続し、反対側の黒いケーブルをトラブル車のマイナス端子、またはエンジンブロックなどのアースのとれる丈夫な場所に取り付けます。

 ブースターケーブルが接続されたら、救護車のエンジンをかけ、回転数を少しあげます。

 バッテリーがあがったクルマのエンジンをかけ、ブースターケーブルを接続したときの逆の手順で外します。

 作業中は、ショートを防ぐため、赤いケーブルと黒いケーブルのはさみこむ器具の部分を接触させないように注意が必要です。

 同様の理由で赤いケーブルは、ボデイなどの金属部にも接触させないように注意しましょう。

 バッテリーは取り扱いを間違えると、損傷や事故にもつながる恐れがあるので、必ず取り扱い説明書などで、救援方法(ジャンピング)を確認することが重要です。

 取り扱いに不安がある場合は、整備工場やロードサービスに対応を依頼しましょう。

 最近では、クルマのバッテリー上がりに対応したモバイルバッテリーを使用した「ジャンプスターター」というアイテムがあります。

 使い方はジャンピングと同様で、ジャンプスターターの赤いケーブルを、トラブル車のプラス端子に接続。

 黒いケーブルはクルマのバッテリーのマイナス端子に接続し、エンジンがかかったら、ケーブルを接続したときの逆の手順で外します。

ジャンプスターターは比較的簡単に、エンジンをかけることができるだけでなく、スマホなどに充電できる機能もあり、日常的にも使用できます。

 大きさもコンパクトで車載していても邪魔にならないため、非常事態に備えて常備しておいても良いかもしれません。

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 バッテリーが上がってしまうと、エンジンがかからない、突然エンジンが停止してしまうなど、重大なトラブルになります。

 出先でトラブルに遭わないためにも、日頃からバッテリーの状態を点検するとともに、トラブルに備えておくことは大切です。