ホンダのパフォーマンスモデル「シビックタイプR」の新型モデルが世界初公開されました。究極のFF車を目指して開発された最新モデルは、どのような特徴があるのでしょうか。

ピュアエンジンタイプRの集大成

 ホンダは新型「シビックタイプR」を2022年7月21日に世界初公開しました。

 新型シビックタイプRは、11代目の「シビック」をベースとした高性能モデル。先代タイプRのコンセプトである「Ultimate SPORT」をさらに進化させ、速さと優れた走りの喜びを極めたピュアスポーツ性能を目指したといいます。

 デザインは、タイプRとしての走行性能を高めるため、シビックよりもロー&ワイドなパッケージを追求。

 視界においては、広い水平視野角とすることにより、高い車速域においてもドライバーに情報がダイレクトに伝わることを目標にしています。

 外観は、速さと美しさを兼ね備えたデザインを実現。ボディと一体になったワイドフェンダーは、サイドパネルから美しく流れるような造形にするとともに、フロントからリアに抜ける一連の空気の流れをコントロールすることで、空力性能を向上させました。

 ボディカラーには、タイプRの象徴的なカラーである「チャンピオンシップホワイト」に加え、新色として「ソニックグレー・パール」を追加。全5色が用意されます。

 内装は、ドアを開けた瞬間に気持ちが高ぶるような赤いシートとフロアカーペットを採用。インパネ周りは、運転に集中できるようにノイズレスなブラック基調としました。

 フロントシートは、限界走行時においても安心して身をゆだねることができるよう、多面体の3D形状で身体をサポートするとともに、摩擦係数の高いスエード調の表皮を採用することで、高G状態での滑りを低減します。

 また、メーターのデザインは通常の表示に加え、「+R」モードのデザインを採用。サーキット走行などにおいて、ドライバーが必要な情報を瞬時に認知できることを重視し、上部にはエンジン回転数やレブインジケーター、ギアポジションを表示できるようにしました。

 さらに、レブインジケーターは、注視せずに感覚的に認識できる点灯式を採用するなど視認性を高めたレイアウトとしたほか、気持ちが高ぶるデザインを採用しています。

進化した2リッターVTECターボエンジンを搭載

新型シビックタイプRは、圧倒的な速さを追求するとともに、運転時におけるあらゆるフィーリングを磨き上げ、一度運転したら心を奪われてしまうようなドライビングプレジャーを目指しました。

 FF最速を目指す「Fastest」、痛快なドライビングフィールで運転することに夢中になる「Addicted Feel」、高速安定性と信頼性に満ちた「Secure Feel」をダイナミクスにおける狙いとしています。

 これまでのタイプRを上回るパフォーマンスを目指し、専用の2リッターVTECターボエンジンを磨き上げ、より高出力、高レスポンスとなるよう極限まで追求。

 速さを追求するだけでなく、運転することに夢中になれるよう、思い通りに操れるハンドリングや足裏に吸いつくようなドライバビリティを磨き上げるとともに、6速MTの操作感とレブマッチシステムを進化させることで、痛快なドライビングフィールを追求しました。

 さらに、洗練されたデザインとしたうえでさらなる空力進化を図り、前後バランス良くダウンフォースを発生させるとともに、空気抵抗の低減を両立。

 軽量かつ高剛性のボディにあわせて、高速走行時における高い安定性を実現しています。

 ほかにも、リアルタイムで車両情報を知ることができるデータロガーアプリ「Honda LogR」を用意。ドライビングスキルの向上や走行映像のシェアなど、ドライバーとクルマがひとつになったドライビングプレジャーを提供します。

 新型シビックタイプR開発責任者の柿沼秀樹氏は次のようにいいます。

「かつてのタイプRは、乗り心地のかたさなどから乗り手を選ぶことを前提としたスポーツモデルでしたが、時代が進み、技術が進化するなかで、運動性能と快適性能を高次元で両立する新たなタイプRへと進化の舵を切りました。

 世界95か国で販売された、先代2017年モデルはタイプR史上過去最高の販売台数を記録し、世界中のタイプRファンから喜びの声をいただきました。

 そして2021年に発売された新型シビック(11代目)においてもタイプRを前提とした開発をおこない、第2世代タイプRをより究極へと進化させ、世界中のお客さまに笑顔を提供することにチャレンジしていきます。

 新型シビックタイプRは、ホンダスポーツの熱い想いを象徴するモデルとして、先代のシビックタイプRが当初からコンセプトとしてきた『Ultimate SPORT』を改めて全面に打ち出し、ピュアエンジンタイプRの集大成として究極のFFスポーツを目指すことを開発コンセプトとしました」

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 今回、ワールドプレミアされた新型シビックタイプRの発売は、日本市場で2022年9月を予定しています。