都会が似合うスタイリッシュなトヨタのSUV「ハリアー」ですが、十分にアウトドアレジャーや車中泊を楽しめるといいます。意外な性能をご紹介します。

都会派だけど「積載量」と「車中泊性能」も十分

 トヨタ「ハリアー」は、1997年末に登場した初代から一貫して、アウトドアよりも都市が似合うスタイリッシュなデザインや上質なインテリアなどが特徴の「高級SUV」というキャラクターを維持し続けています。
 
 そんな“都会派”ハリアーですが、アウトドアレジャーや車中泊といった用途でも十分に対応できるといいます。

 4代目となる現行型ハリアーは、2020年6月17日のフルモデルチェンジ早々に高い人気を集め、1か月後の7月16日時点で約4万5千台を受注しています。これは当初の月販目標3100台を大幅に上回るものでした。

 その後も約2年間に渡り、常に長い納車待ちの状態を維持し続けています。

 すべてがいちから新設計された新型は、新開発プラットフォームや、最新の先進運転支援機能などを搭載。都会派キャラを際立たせるクーペスタイルの印象的なデザインや、上質な内装と組み合わされたことで、ユーザーからの熱烈な支持を獲得しました。

 ボディサイズは全長4740mm×全幅1855mm×全高1660mm。2リッター「ダイナミックフォース」ガソリンエンジンと、2.5リッターハイブリッドの2タイプのパワートレインを用意しています。

 そんな都会派SUVで、アウトドアレジャーに出かけることは可能なのでしょうか。

 ハリアーの荷室には、低くフラットな床面が備わっています。床下にも収納スペースが確保されており、使い勝手も良好です。

 荷室の容量は、定員(5名)乗車時で409リットル(VDA法)。後席を倒した2名乗車時なら1045リットルとなります(室内数値はすべてトヨタ社内測定値、以下同)。

 例えば同じトヨタの本格四輪駆動車「ランドクルーザー プラド」(7人乗り仕様)の荷室は、5名乗車時で553リットル、2名乗車時974リットルです。

 全長4825mm、全幅1885mmという大型サイズのランドクルーザー プラドと比べても、ハリアーの積載量は決して見劣るものではないことがわかります。

 アウトドアのレジャーはなにかと荷物が多くなりますが、ハリアーの積載量なら十分に対応可能といえるでしょう。

 ハリアーの車中泊性能はどうでしょうか。

 車中泊とは、前後席をつないでフルフラットに倒したり、あるいは荷室を拡大することで「寝床」を確保し、車内で就寝することを指します。

 ハリアーの場合は、後席シートを前倒しし1045リットルの容量を確保する荷室空間を就寝スペースとして活用できます。

 前席を最後端にスライドし背もたれの角度を中立位置にした状態で、前席シートバック下端からテールゲート内側までの距離は1805mmあります。

 荷室の床面はそれよりもやや短く、実際の寸法は1700mm少々といったところですが、大人1名の就寝なら斜めに寝転がることで可能です。

 ただし後席シート背もたれ部が完全にはフラットに収まらず盛り上がるため、前方に向かい傾斜角が付きます。

 荷室側に厚めにマットを敷くなどして、寝床を平らに保つよう調整すれば、さらに快適度が増すでしょう。

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 半導体不足やコロナ禍による部品供給遅れなど想定外の影響もあり、ハリアー生産計画の変更がおこなわれたとの情報もきかれます。実際2022年7月末には、一部の注文ユーザーに対し注文取り消し要請という異例の事態も発生したとの新聞報道もされました。

 この要請は、2022年中に控えると噂されるハリアー一部改良の実施予定とも絡んでおり、ユーザーは改良後のモデルへの予約振り替えが行われたといいます。

 長い納車待ちが続くこの状況は、まだしばらくは続きそうです。