2022年7月19日、米国のNICB(全米保険犯罪局)が2021年全米盗難車ランキングトップ10を含む「ホットホイール車両盗難レポート」を公開。これによると、日本メーカーの中型セダンがよく盗まれているようです。

米国でも日本のクルマが人気?

 2022年7月19日、米国のNICB(National Insurance Crime Bureau)が、2021年の全米盗難車ランキングトップ10を含む「ホットホイール車両盗難レポート」を公開しました。

 その中には、トヨタや日産などの日本メーカーのセダンがランクインしていました。

 NICB(全米保険犯罪局)は、1992年に保険犯罪防止研究所と全国自動車盗難局が合併し設立されました。本拠は米国イリノイ州デスプレーンズにあり、保険関連の犯罪に対処するために設立され、車両盗難データベースを有しており、保険犯罪の抑止に役立てています。

 そんなNICBが公表したホットホイール車両盗難レポートには、盗難車のランキングとその盗難件数が記載されています。

 米国で2021年に盗難が報告されたクルマは約100万台、そのうち乗用車の14%はシボレーやフォード、GMCといった米国メーカーのフルサイズピックアップモデルです。

 ランキングでは、シボレーのフルサイズピックアップトラックが4万8206台で1位、フォードのフルサイズピックアップトラックが4万7999台で2位となっており、米国でもっともよく盗まれるのはシボレー「シルバラード」やフォード「F-150」など、トヨタで言えば「タンドラ」サイズの大型のピックアップトラックであることがわかります。

 しかしその一方で、日本メーカーのセダンタイプのクルマも多くランクインしているのが見て取れます。

 3位はホンダ「シビック」で3万1673台、4位はホンダ「アコード」で3万274台、5位はトヨタ「カムリ」で1万7270台と、3〜5位の上位を占めています。

 ほかにも日産「アルティマ」が1万4108台で7位、トヨタ「カローラ」が1万2927台で10位にランクインしており、日本メーカーのセダンが多く盗まれていることが確認できます(カローラは複数種類のボディタイプが同一車種として計算されています)。

 また、ホンダ「CR-V」も1万3308台で8位にランクインしており、これらの日本メーカーのクルマの合計は全体の15%を占めているようです。

 NICBによると、米国メーカーのフルサイズピックアップトラックも日本メーカーの中型セダンも販売台数の多い人気のジャンルであり、その人気と盗難の発生数には相関関係があるとのことです。

 NICB代表のDavid Glawe氏は同レポートで、米国での盗難車について、次のようにコメントしています。

「中古車の価値は過去最高水準にあります。サプライチェーンの問題とインフレにより、過去2年間で世界の中古車の価値が約35%増加しました。盗難車は、米国で中古車部品に分解され、海外に転売されている可能性があります」

 米国における2021年の乗用車の盗難は、2020年と比較して8%増加しているようです。

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 同レポートで、David Glawe氏は次のようにも語っています。

「ドライバーは、自分自身を守るために予防策を講じるべきです。執拗な泥棒は、最高水準のセキュリティでさえも破り、クルマを盗むかもしれません」

 NICBは、クルマの盗難に遭うのを防ぐために「窓を閉め、ドアに鍵をかけ、鍵をきちんと保管すること」「明るい場所に駐車し、可能であれば警備員が常駐・監視カメラで監視しているエリアに駐車すること」「貴重品はクルマから取り出すか、トランクに入れたり、リアデッキカバーの下など見えない所にしまうこと」「車両に追跡装置を追加すること」などさまざまな対応をすることを推奨しています。

 また万が一車両が盗難に遭った場合は、できるだけ早く法執行機関と保険会社に連絡することで、回収できる可能性が高まると伝えています。