最近のクルマには付いている「シートベルトリマインダー」。シートベルトを着用していないことを警告する機能ですが、誰も乗っていないのに勝手に警告灯や警告音が作動することがあるといいます。

誰も乗っていないのに警告灯や警告音が作動するのはなぜ?

 シートベルトを着用していないことを警告する「 シートベルトリマインダー」は、最近のクルマでは後部座席も含め、すべての座席に備わっています。
 
 シートベルトの未着用を防止する反面、誰も乗っていないのに勝手に警告灯や警告音が作動することもあるようですが、どのような仕組みなのでしょうか。

 警察庁が公表している2016年から2020年の「自動車後部座席同乗中死傷者のシートベルト着用・非着用別致死率」によると、シートベルト非着用者は着用者と比較した致死率が高速道路で約19.8倍、一般道路で約3.2倍という結果となっています。

 また道路交通法にて2008年にシートベルトに関する「道路交通法第71条の3」が改正されました。

 これは、後部座席も含め全席で着用が義務化されるもので、後部座席の人がシートベルトを着用していなかった場合に「後部座席シートベルト装着義務違反」に該当する可能性もあります。

 そうしたなかで最近のクルマではシートベルト未着用の場合、シートベルトリマインダーにより全席に対して警告灯や警告音で注意喚起されます。

 シートベルトリマインダーは、道路運送車両の保安基準が改正され2020年9月1日以降の新車には、後部座席を含めた全席に備えるルールが定められました。

 具体的には、2020年9月1日以降の新車には、運転席と助手席でシートベルトを着用せずにエンジンをONにした場合に警告灯を点灯、かつ、そのまま走行した場合に警告音を鳴らす機能を備えることが義務付けられています。

 後部座席については、シートベルトを着用せずにエンジンをONにした場合に警告灯を点灯、かつ走行中にシートベルトを外した際に警告音を鳴らす機能を備えることが義務付けられました。

 つまり、2020年9月1日以降の新車では、前席(運転席と助手席)と後部座席で警告音の作動ルールが若干異なるものの、すべての座席でシートベルトリマインダーが作動するようになっています。

 なお、それ以前までのクルマであれば「そもそも警告されない」、「運転席と助手席のみしか対応していないクルマ」、「警告音は鳴らず警告灯の点灯のみのクルマ」など、メーカーや車種によって異なりました。

 一方で、時代とともにシートベルトリマインダーの機能が進化していく反面、誰も乗っていないのに警告灯や警告音が作動する事象もあるようです。

 具体的には「後部座席に荷物を置いたら警告灯が点灯した」、「助手席に買い物袋を置いたら警告音が鳴り響いた」などいった事象が挙げられます。

 このような事象は、なぜ発生するのでしょうか。首都圏の国産メーカー販売店担当者は、その原因について、以下のように話します。

「誰も乗車していないのに、シートベルト警告灯や警告音がなる理由は、座席の下にあるセンサーが大きく関係しています。

 ある程度の重みのある物が座席の上に座ったり、乗ったりした場合は、たまにそのセンサーが反応してしまい『シートベルトを装着してください』と、警告音や警告灯で注意を促されることがあります。

 物の置く位置や部位によってセンサーの反応が違うため、乗せる位置などを工夫することによってセンサーが反応しなくなる可能性もあります」

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 このセンサーは「重量センサー」と呼ばれるもので、座席の下にはこのセンサーが設置されており、人が座った際の重みを感知し、シートベルトリマインダーが作動するつくりとなっています。

 一般的に、4キログラムから5キログラム以上の重さで作動するクルマが多く、スーパーの買い物袋やカバンなどを置いていると作動してしまうことがあります。また軽い荷物であっても、カーブなどで重心が掛かった際に作動することもあります。

 また、センサーが反応するほどの物を乗せている場合には、急ブレーキや事故の際に物が散乱し、怪我やトラブルの元になる可能性も考えられるため、シートベルトをしておくのも良いかもしれません。

 一方で、実際に人が座りかつシートベルトを装着しているのにも関わらず、警告灯や警告音が作動し続けることもあります。この場合は電気的な接触不具合などが起きている可能性があります。

 警告灯や警告音がきちんと作動しているか、事前によく確認し、運転席はもちろん、助手席や後部座席に乗車する人も、必ずシートベルトを着用しましょう。