名神高速と第二京阪が交差する場所で「京都南JCT(仮称」の計画が進んでいます。渋滞が多発する京都南ICに代わり新たな「京都の玄関口」として期待されていますが、どのような計画なのでしょうか。

名神と第二京阪を接続

 名神高速から京都市街へ向かう際、その最寄り出口となるのが京都南IC(京都市伏見区)です。

 国道1号(京阪国道)と接続している京都南ICは利用するクルマが多く、渋滞ポイントにもなっていますが、そのすぐ隣では、クルマの流れを変えるかもしれない「京都南JCT(仮称)」の事業が進行中です。どのような計画なのでしょうか。

 京都南ICに接続する国道1号は、京都市の南区や下京区方面へまっすぐ延びています。

 特に神戸・大阪から名神高速を使って京都市中心部へ向かう際の最短ルートとなるため、京都南ICで降りるクルマが多く、上り(大津・名古屋方面)の出口は第1と第2の二つが設けられています。

 このうち第1出口は、京都市中心部へ向かう国道1号北行きにのみ直結していますが、観光シーズンを中心に渋滞が頻発。クルマの列が国道から名神上り本線まで伸びることも珍しくありません。

 このように京都南ICはクルマにとって“京都の玄関口”として機能していますが、同ICの負担を軽減させる計画が隣で進んでいます。それが「京都南JCT」です。

 京都南JCTは、京都南ICのすぐ東側の、名神と第二京阪(油小路線)が交差する場所に造られます。

 現在、この2路線はただ交差しているだけで行き来できませんが、連絡ランプを追加して、名神と、第二京阪の京都方面(名神以北)のみをつなげる計画です(名神〜第二京阪大阪方面は接続せず)。

 第二京阪を使うと、十条油小路や河原町十条(国道24号)、さらに稲荷山トンネルをくぐって山科方面へもスムーズに出られます。

 これにより神戸・大阪・滋賀方面から京都市中心部への経路が増え、京都南IC付近の混雑が緩和されるとともに、京都市中心部からも伊丹空港などへのアクセス性が向上します。

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 この京都南JCTは、前述のとおり名神と第二京阪の交差地点に整備されますが、いわば“クセが強い”独特の形で設計されています。

 JCTのランプが、隣接する京都南ICの空きスペースを有効活用する形で造られることになるからです。

 特に滋賀方面〜第二京阪を走る場合は、ICまで一度進んだあとにぐるりとUターンするようなルートを通ることになります。

 京都南JCTは、2017年度に事業化され、阪神高速8号京都線が第二京阪道路に編入された翌年の2020年に都市計画決定しています。完成は2028年になる予定です。