オーバーランドスタイルキャンピングカー「FT PORETR」が2022年9月11日に発表されました。日本初のアイテムが搭載されたキャンピングカーということから、大きく話題になることが予想されますが、実際にどのような経緯で制作されたのでしょうか。また、どのようなキャンピングカーとなっているのでしょうか。

オーバーランドスタイルキャンピングカー「FT PORTER」とは?

 2022年9月11日、オーバーランドスタイルキャンピングカー「FT PORTER」が発表されました。
 
 トヨタ「ハイラックス」をベースに制作されたこのキャンピングカーには、どのようなキャンピングカーとなっているのでしょうか。

 オーストラリア発祥の旅のスタイルとなるオーバーランドは、泊まる場所を決めずに、クルマで大自然のなかを旅し、気に入った場所で一晩過ごし、また次のポイントに移動するというもので、それに用いるクルマをオーバーランダーと呼ぶこともあります。

 今回のFT PORTERは、基本的にハイラックスをベースに制作されますが、ほかの車種でもオーダーを受けての生産は可能だといいます。

 FT PORTERの特徴は、8ナンバー登録がされており、アウトドアをより楽しむことのできるような工夫が多く見られます。

 例えば、通常のキャンピングカーでは「5人で利用した際に、人は乗車できても、5人分の荷物を積載することができない」というケースがあります。

 しかしFT PORTERは、ポップアップルーフとなっており、天井が上に開くことによって車内スペースを拡張し、荷物を積載しながら就寝スペースを作ることが可能です。

 さらに、ルーフキャリアに自転車やバイクなどの大きなアイテムを積載しつつ、大人3人が余裕で寝られる2000mm×1640mmサイズのベッドで車中泊が出来ます。

 そのほか、流し台を設置しており、シャワーノズルを取り付けているため、外に引っ張ることによって、アウトドアで汚れた服や靴などを洗うことが可能です。

 そんなオーバーランダーとなるFT PORTERの特徴について、販売元タクホウコーポレーションの代表取締役社長であり、プロアングラー(元モトクロス国際ライセンス保持者、元バスプロ)として製作プロデュースをおこなった中山氏は次のように話しています。

「今回のキャンピングカーは、いわゆるオーバーランドスタイルといわれる、4WDピックアップをベースにしたキャンピングカーです。

 ベース車の荷台部分にキャンピング部分をハイブリッドしたような、HDSシステム(ハイブリッドデッキシステム)となっているため、重量も軽くなり、積載容量も増加しています。

 走行時とアウトドア時で分けることができるため、例えば、海に行きウエットスーツの匂いが運転中に気にならなくなります。

 また、ハイラックスをベース車両にしたことによって、河原や海、山などさまざまなアウトドアにおいても操作性が抜群です。

 制作するうえ苦労した部分は、とにかく『シンプルイズザベスト』ということで、内装はキャンピングカー登録に必要な流し台やベッド、コンロのみにしています。
 
 また、キャンピングカーとして登録する『8ナンバー登録』が非常に難しかったです。

 8ナンバー登録をする際には積載量が決まっているため、全長2700mm×全幅1720mmと、サイドミラーから後ろが確認できるサイズにあえて収めたり、極力シンプルな作りで軽量化を進めたことによって、スムーズに8ナンバー登録ができました」

 また前述の担当者は、FT PORTERの制作経緯について次のように話しています。

「元々私はアウトドアが好きで、釣りのプロでもありました。

 そこで、現在日本で発売されているような車中泊に特化したキャンピングカーではなく、もっとアウトドアに特化したような、例えばバイクやアウトドアグッズなどの荷物を積載しながら寝ることのできるようなキャンピングカーが欲しいと思い、制作を始めました。

 元々、『ハイラックス』が復活したときから頭の中では構想を練っており、くわえて、私の父親がキャンピングカーやトランスポーターなどの特殊車両を制作していたこともあり、知識はあったため、2022年7月後半から制作を開始し、8月の頭にはほとんど完成している状態でした。

 日本初のオーバーランドスタイルキャンピングカーということで、真似されるかもしれないという考えから、先に特許を出願しました。」

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 今回のハイラックスをベースとしたFT PORTERの納期は10月後半ごろになるとしています。