2022年9月は3連休が2週連続でやってきます。連休中の高速道路の渋滞はどうなるのでしょうか。また、渋滞を回避する方法を運転のプロに聞いてみました。

シルバーウィークの渋滞は例年並み?

 2022年9月には3連休が重なる、いわゆる「シルバーウィーク」があり、レジャーに出かける人も多いのではないでしょうか。

 新型コロナ禍によって自由に外出できない日々が続きましたが、今回は行動制限のない行楽シーズンになることから、行楽地や観光地では多くの人が訪れると予想されています。

 そこで気になるのが高速道路の渋滞です。関東圏の渋滞予測をチェックしてみました。

 高度交通情報サービス「ATIS」による関東圏の渋滞予測では、中央自動車道は9月17日の下りは大きな渋滞はあまり見られませんが、18日は9時前後に下り相模湖IC付近で20km、18時には上り小仏トンネル付近で30km前後(所要時間2時間)の渋滞が発生する予想。19日も15時をピークに上り小仏トンネル付近で25km前後渋滞する予測となっています。

 また23日から25日の3連休もだいたい同じような傾向で、24日は17時をピークに上り小仏トンネル付近で25km前後、25日も同じく上り小仏トンネル付近を先頭に混雑が続き、15時時点で30kmの渋滞が予測されています。

 また首都圏でもっとも利用者数の多い東名高速では、17日の下りは午前中から混み、朝9時前後に大和トンネル付近で25km程度の渋滞が発生するとの予想。

 18日には早くもUターンラッシュがはじまり、上り綾瀬スマートIC付近で17時に25km、19日も同じく上り綾瀬スマートIC付近で15時をピークに30km前後の渋滞が予測されています。

 23日から25日の3連休もだいたい同じような渋滞予測で、24日には17時をピークに上り綾瀬スマートIC付近で25km、25も同じく上り綾瀬スマートIC付近で15時前後に30kmの渋滞が予測されています。

 東北道は、19日に上り加須IC」付近で18時をピークに25km、常磐道は19日に上りで17時前後に20kmの渋滞がそれぞれ予測されていますが、それ以外は比較的スムーズに流れそうな見込みとなっています。

 ただし2021年のシルバーウィークは、東名高速で予想を超える44kmもの渋滞が発生したことを踏まえると、行動制限がない今年は昨年以上に40kmを超える大渋滞が発生してもおかしくない状況ともいえます。

 そのほか、遠距離よりも近場に出かける人が多いためか、神奈川県の江ノ島・鎌倉エリアや、東京湾アクアラインなども渋滞が激しくなるだろうと推測されています。

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 渋滞で混み合う場所はだいたい決まっています。これは単純に休日での利用者が増えることに加え、「サグ」と呼ばれる、下り坂から上り坂へと差し掛かる凹部でのスピード低下に気がつかないドライバーが多いことに起因しているといわれています。

 下り坂ではアクセルを踏み込まなくても十分なスピードが得られますが、上り坂で同じようにアクセルを踏んでいると速度が低下。

 しかし、多くのドライバーは同じペースのつもりで走行していると思っていることから、後続車が徐々に詰まって渋滞へと発展するというわけです。

 NEXCO各社でもサグ周辺には「速度低下に注意」といった看板などで呼びかけていますが、それでもアクセルの踏み込みが弱いユーザーが多く、結果として渋滞が発生しています。

 サグに差し掛かったらアクセルを踏み込んでスピードの低下を防ぎ、下り坂と同じペースで走れるように意識することが渋滞緩和につながるでしょう。

渋滞を回避する方法はある? 運転のプロに聞いてみた

 連休中の渋滞を上手に回避する方法はあるのでしょうか。

 埼玉県の物流会社のトラックドライバーKさん(50代・男性)に、普段どのようにして渋滞回避をしているかを聞いてみました。

「渋滞回避で一番有効なのは、渋滞する時間の走行を避けることです。とくに一般の人が行楽に出かけるようなタイミング、休日なら午前7時前、午後なら夜9時以降といった具合に、渋滞が起こる前や渋滞が解消しそうな時間帯に合わせて走行するのが良さそうです」

 早朝深夜に出発するのは、渋滞回避の正攻法。確かに利用者が少ないうちに動けば渋滞はだいぶ回避できそうです。

 しかし、それでも連休ともなると意外な場所や時間に渋滞が発生するもの。そんな場合はいったん一般道へ逃げたほうが良いのでしょうか。

「高速道路が渋滞している場合は、並行する主要道路もほぼ間違いなく渋滞しているものです。

 信号や交差点などでストップ&ゴーを繰り返す一般道より、渋滞にハマっても高速道路上に留まるほうが結果的に早く目的地に到着することが多いでしょう。

 高速に乗ったり降りたりする時間のロスを考慮すると、目的地まで高速道路を走り続けたほうが早いと思います」(トラックドライバー Kさん)

 ちなみに、走行する車線はできる限り左車線を利用するのもポイントだといいます。

 一般ドライバーの心理として、追い越し車線を走行したほうが早く到着できそうな気がしますが、実際は高速を降りる車両などもあって左車線のほうが流れていることが多いのだとか。

 ただし混雑するICやSA/PA周辺では左車線が詰まってしまうこともあるため、手前で車線変更することも必要になるのだそうです。

「もうひとつ、混雑するIC周辺をほかの路線を使って大きく迂回するという方法もあります。

 首都圏の場合は外環自動車道などで主要高速道路自体を迂回することも可能です。

 必ずしも迂回する高速道路が空いているとはいえないので、交通情報などで混雑状況を把握しておく必要があります」(トラックドライバー Kさん)

 それでも曜日や路線によっては、渋滞がなかなか解消しないこともあります。そんな場合は、いっそのこと行楽地で日帰り温泉などを活用し入浴・仮眠を取って、夜遅くに帰宅するのが良さそうです。

「次の日に支障がないのであれば、入浴や仮眠を先に取ってしまうのもお勧めです。

 渋滞にハマって数時間無駄に過ごすより、ちょっと長めに休暇を楽しみ、ひと眠りしてから空いた高速でスムーズに帰るのとでは体の疲れ方がだいぶ違います。帰宅したらそのままベッドに直行できるのも大きな魅力です」(トラックドライバー Kさん)

 最近はSA/PAでも入浴施設を併設しているところもあり、入浴や夕食を済ませるなどのんびりとSA/PAで過ごし、深夜に帰宅するというのは効率的です。

「ドライバーにとって一番の強敵は眠気だと思います。眠気を感じたまま走行することはもちろん危険なため、タイミングを見計らって休息を取りスムーズに走行するほうがはるかに安全です。

 トラックのように仮眠できるスペースのある車種なら良いのですが、普通のセダンやSUVの狭い車内で悪戦苦闘するより、入浴施設の仮眠スペースのほうが足も伸ばせて快適です」(トラックドライバー Kさん)

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 シルバーウィークとはいえ、例年通り、混む時間帯や場所はある程度決まっています。混雑している時間帯を避けるのが、もっとも手軽かつ効率的な渋滞回避法でしょう。