中部横断道の山梨〜静岡間が全線開通して1年が経過。中央道と新東名・東名をつなぐ新たなルートが誕生した形ですが、どのような効果が表れているのでしょうか。

山梨〜静岡間全通1年後の効果は?

 国土交通省関東地方整備局甲府河川国道事務所と山梨県は2022年9月16日、中部横断道の山梨〜静岡間が全線開通して1年後の整備効果を発表しました。

 山梨〜静岡間がつながったことで、全通直前と比べて交通量が最大約3倍に増加したといいます。

 中部横断道の山梨〜静岡間は、2021年8月29日に下部温泉早川IC〜南部IC間13.2kmが開通し、中央道の双葉JCTから新東名高速の新清水JCTまでの約74kmが1本の道で南北につながりました。

 このうち真ん中の六郷IC〜富沢IC間が国交省管理の無料区間、これを挟んだ南北の2区間がNEXCO中日本管理の有料区間となっています。

 中部横断道の交通量は、南部IC〜富沢IC間が全通直前の3000台から開通1年後は約3倍の8300台に。有料区間の新清水JCT〜富沢IC間も、全通直前の3500台から、開通1年後は約1.8倍の6300台に増加しています。

 中部横断道に並行する国道52号の交通量は、中富IC付近で、中部横断道開通前の3年前と比較して5割ほど減り1万台ほどに落ち着いています。

 全通により「長野・北陸(双葉JCT以西)〜静岡東部(新清水JCT・清水JCT以東)」の車両台数が約2.4倍、「関東以北(双葉JCT以東)〜中京以西(新清水JCT・清水JCT以西)」が約1.9倍に増えるなど、中部横断道を経由する地域間流動が活発に。

 また、山梨県峡北・峡中地域から名古屋市までの所要時間は約28分短縮して約179分になり、時間における最短経路は「中央道経由」から「中部横断道、東名・新東名経由」に変わっています(距離は両ルートとも約220km)。

 これにより、「中部横断道、東名・新東名経由」を選ぶ車両が約2割増加しています。

 このほか、中部横断道沿道の企業で取引企業数が増加。沿道への企業立地増加、長野・山梨から清水港への物流増加、身延町・南部町(山梨県)から第三次医療機関への救急搬送時間の短縮などが見られるということです。