日産のミニバン「セレナ」には純正の車中泊ベッド搭載モデルが存在しています。フルモデルチェンジの噂が聞かれる新型セレナへの設定も期待される「就寝仕様」をレポートします。

大人2名が余裕で就寝! ベッドは2m×1.3mの大型サイズ

 日産の人気ミニバン「セレナ」には、純正の車中泊仕様車「マルチベッド」が設定されています。
 
 大人2人が余裕で就寝できるベッドを持ち、アウトドア派から密かに注目を集めているセレナ車中泊仕様について紹介します。

 日産のMクラス3列シートミニバン「セレナ」は、全長4.7メートル強、全幅1.7メートル強という街中でも扱いやすいサイズで、広い室内空間を有することから、ファミリー層を中心に根強い支持を集める1台です。

 現行のC27型セレナは、2016年8月にフルモデルチェンジした5代目で、早くもデビューから6年が経過したロングセラーモデルとなっています。

 先進運転支援機能「プロパイロット」を採用したほか、燃費と走行性能に優れた本格ハイブリッドシステム「e-POWER(イーパワー)」を新設定しています。

 さらに価格を抑えたマイルドハイブリッド「S-ハイブリッド」も用意するなど、選択の幅が広いのも特徴となっています。

 そんな人気のセレナに2020年2月、純正車中泊仕様車が追加設定され、アウトドア派ユーザーから密かに話題を呼んでいます。

 名前は「セレナ マルチベッド」。

 収納式のベッドを備え、広い室内を「寝床」としてフルに活用することができる優れモノです。

 ベース車の3列目席(サードシート)を外した5人乗り(e-POWERモデルは4人乗り)仕様で、2列目席(セカンドシート)を倒した上にベッドを展開することができます。

 展開したベッドサイズは長さ2150mm、幅1310mm。大人2人でもゆったりと就寝できる十分な大きさを確保しています。小さな子連れのファミリーなら、親子3人で川の字に寝ることも可能かもしれません。

 定員乗車時は後部にベッドを重ねておくことができるようになっているので、日常での使い勝手も損なわれていません。

 手がけたのは、日産のカスタマイズカーなどを広く担当する日産モータースポーツ&カスタマイズ(旧「オーテックジャパン」)。きめ細かな配慮でメーカー純正ならではクオリティを誇ります。

 シート地やベッドボードには防水素材を採用したほか、荷室の床面もロンリウム張りとするなど、アウトドアでの汚れをふき取りやすい設計。合板とウレタン素材を組み合わせたベッドマットも、耐久性と軽さ、そして寝心地を兼ね備えたものです。

 セレナ マルチベッドの価格(消費税込み、以下同)は「XV マルチベッド(2WD・ガソリン)」の 323万1800円から「e-POWER ハイウェイスターV(2WD・ハイブリッド)」の407万7700円までとなっています。

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 2022年夏ごろから、SNSを中心に「新型セレナ」の噂が流れ始めています。関東近郊の各地で、新型とみられるテスト車両の目撃情報が多く拡散されているのです。

 目撃されているのはカモフラージュ柄にラッピングされたミニバンで、擬装のためディテールについては不明ですが、いずれにせよフルモデルチェンジが間近であることを予感させます。

 2022年10月末現在、日産のセレナ公式サイトでは「一部、仕様・グレード・カラーについては、生産上の都合でご用意できない場合がございます」との注釈が記載されていて、すでに生産の調整が行われていることが推察されます。

 ただしフルモデルチェンジに関する言及は見られません。またオーテックジャパンの公式サイトでは、現行型セレナ マルチベッドの記載をいまも見ることができます。

 とはいえセレナにフルモデルチェンジの噂も聞かれることから、現行型モデルが気になるようなら、早めに販売店へ問い合わせを入れたほうがよいかもしれません。

 一方で少し気の早い話ですが、次期型セレナにもマルチベッド仕様が設定されるかどうかについても、いまから気になるところです。