SNSで夜間のクルマのヘッドライト点灯について、ある教習所の投稿が話題となっています。どういった内容なのでしょうか。

夜間、駐停車中はヘッドライトを消した方がいい?

 街中では、夜間道路上で駐停車する際、ヘッドライト(前照灯)をつけたままにしているという人もいるでしょう。
 
 これについて、栃木県の自動車教習所の烏山自動車学校の公式ツイッターの投稿が話題を集めています。どういった内容なのでしょうか。

 烏山自動車学校(@KarasuyamaDS)は公式ツイッターに以下のように投稿しています。

「夜間道路上に駐停車するときに前照灯(ヘッドライト)を消していただけると対向車側は
・幻惑防止
・蒸発現象防止
・駐停車車両の早期認識
・駐停車車両周辺が見やすくなる
など安全性がとても高まります

※夜間道路上に駐停車するとき→駐車灯(一部の車)、尾灯、非常点滅表示灯のいずれかを点ける(例外あり)」

 投稿にある「蒸発現象」というのは、対向車の前に歩行者がいた場合、自身のクルマのライトと対向してくるクルマのライトが交錯すると、道路中央付近を横断中の歩行者が突然見えなくなることがあるという現象です。

 ヘッドライトが交錯することで歩行者が消えたように見えてしまうため、十分に注意する必要があるといえるでしょう。

 ツイートと合わせて投稿された動画には、前照灯とハザードランプを点灯させた場合と車幅灯とハザードランプを点灯させた場合の2パターンが映し出されていますが、前者の前照灯をつけている場合の方が眩しく感じることがよく分かります。

 投稿の経緯について、烏山自動車学校の担当者は以下のように話します。

「夜間道路上に駐停車しているクルマで、ヘッドライト(前照灯)をつけたまま停めているクルマをよく見かけます。

 その場合、対向車側や歩行者にどのような危険性があるかを知っていただくために投稿しました。

 ツイートにもあるように、ヘッドライトをつけている駐停車車両の前後は、対向車側からは眩しく感じ非常に見えにくい状況になります。

 とくに道路右側から横断する歩行者や自転車、駐停車車両付近の歩行者など、状況によっては直前まで発見することができないこともあります。

 したがって、歩行者とクルマの交通事故防止のために、短時間の駐停車であってもヘッドライトを消すことで対向車側の安全性が高まることを知っていただきたいと思います」

 この投稿についてユーザーからは、「つけっぱなし本当に多いから消してほしいって思う」「ヘッドライトの間に人がいると人が消えたように見えなくなる」「本当に見えないから慎重な運転が大事」「コンビニの駐車時もお願いしたい」と、共感の声が多く見られました。

 秋から冬にかけての季節は日が落ちる時間が早いため、早めのヘッドライトの点灯を心がける必要があります。

「交通の方法に関する教則」の第6章「危険な場所などでの運転」には「前照灯は、交通量の多い市街地などを通行しているときを除き、上向き(編集部注:ハイビーム)にして、歩行者などを少しでも早く発見するようにしましょう」と記載されています。

 ハイビームにすることで100m先まで確認できるため、歩行者や自転車などの早期発見につながります。

 一方で教則では続けて「ただし、対向車と行き違うときや、ほかの車の直後を通行しているときは、前照灯を減光するか、下向き(編集部注:ロービーム)に切り替えなければなりません」と書かれています。

 蒸発現象のほか、周囲にとってハイビームは眩しく感じるため、思いやりとしてこうしたライトの切り替えは大切といえます。

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 また、烏山自動車学校のツイッターでは、オートライトスイッチの使用例を動画で解説しています。

 トヨタ車を例に、AUTOと書いてあるところから前方に回すと前照灯が点灯、AUTOに合わせると消灯(昼間)、手前に回してすぐ戻すと車幅灯が点灯、消したい時は手前に長回しすることで消灯します。(車幅灯は車両停止時)

 上記の使用例はあくまでトヨタ車の一部車種の場合のため、今一度自身のクルマでオートライトスイッチの使い方について確認しておくことが大切といえるでしょう。