トヨタが2021年12月に世界初公開した複数のBEV(バッテリーEV)が徐々に登場しています。そんななか注目される新型「コンパクトクルーザーEV」とはどのようなモデルなのでしょうか。

5ナンバーサイズの可能性も!?

 2021年12月にトヨタはバッテリーEV戦略についての発表をおこない、トヨタから12車種、レクサスから4車種のBEVコンセプトカーが世界初公開したほか、30車種のBEVを2030年までに投入し、乗用・商用各セグメントにおいてフルラインでバッテリーEVをグローバルで展開することを宣言しました。

 それから約1年が経過しようとしていますが、トヨタは「bZシリーズ」として、スバルと共同開発したSUVタイプの新型BEV「bZ4X」をサブスク限定モデルとして発売したほか、bZシリーズ第2弾となるセダンの「bZ3」(トヨタ、BYD TOYOTA EV TECHNOLOGY カンパニー、一汽トヨタで共同開発)を中国で2022年10月に初公開しています。

 ほかにも、レクサス「RZ」は2022年秋に発売、2023年登場予定の「クラウン スポーツ」も実はあの場で公開されていたほか、スズキ、ダイハツなどと2023年度に商用軽バン電気自動車を発売予定であることが発表されるなど、バッテリーEV戦略においてお披露目されたモデルが徐々に実現していることがわかります。

 そんななか、気になるのは、発表当時にも大きな反響があった「コンパクトクルーザーEV」です。一体どのようなモデルなのでしょうか。

 新型コンパクトクルーザーEVは、フランス・ニースにあるED2(EDスクエア)のチームが制作したオフロード車で、トヨタの伝統に基づいて開発されました。

 ターゲットはアクティブでアウトドアレジャーを楽しむ若者とし、オフローダーをイメージさせる角ばったシルエットでワイルドなスタイリングを採用。

 ヘッドライトは大きなコの字型で力強いデザインとしたほか、フロントグリルに「TOYOTA」ロゴを配置することで、さらなる“オフロード感”を演出しています。

 2021年12月に世界初公開されたときは、明るいブルーのボディカラーにCピラー後方にはオレンジのラインが施され、前後バンパーやサイド部、ワイドなフェンダーなどに樹脂パーツをふんだんに装着。前後にスキッドプレート装着され、いかにもオフロードが似合いそうなBEVに仕上がっていました。

 世界初公開から半年後には、トヨタの欧州部門がコンパクトクルーザーEVの新たなCGを公開。

 イエローのボディにシルバーのラインを施した「ビーチ仕様」、グリーンのボディにオレンジのラインが入った「マウンテン仕様」や、シルバーのボディにオレンジのライン入りの「ランドスケープ仕様」など、さまざまなシーンに合う、個性的なスタイルの新型コンパクトクルーザーEVの姿が明らかになっています。

 新型コンパクトクルーザーEVは、トヨタ「FJクルーザー」に似ているようにも見えますが、初代「ランクル」をイメージしているといいます。

 なお、内装についての発表はありませんが、欧州トヨタが新型コンパクトクルーザーEVのプレゼン動画を公開。

 この動画内にちらりと映る内装CGを見ると、水平基調のインパネに大画面の液晶ディスプレイを組み合わせており、さらに楕円のような独特な形状のステアリングホイールを確認することができます。

 また、ブラック基調のインテリアにはオレンジ加飾が用いられるなど、アクティブな内装となるようです。

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「コンパクトクルーザーEV」という車名から、どれくらいのサイズ感なのか気になるところでしょう。

 欧州トヨタは、コンパクトクルーザーEVとED2のスタッフとの集合写真も公開していますが、これを見ると、新型コンパクトクルーザーEVの横に立つ男性達のほうが背が高いことがわかります。

 フランス人の成人男性の平均身長が175cmとされており、それよりも10cmほど新型コンパクトクルーザーEVが低いようにも見え、全高推定1650mm程度とすると、トヨタのコンパクトSUV「ライズ」の1620mmより少し高いくらい。

 集合写真でスタッフと一緒に写る新型コンパクトクルーザーEVは車幅もそれほど大きく見えないことから、5ナンバーサイズの扱いやすいボディで登場する可能性もあるかもしれません。

 新型コンパクトクルーザーEVもいずれ市販化される予定となっており、どのようなモデルとして登場するのか期待が高まります。