トヨタ新型「クラウン」のシフト方式には、新たに「エレクトロシフトマチック(電制式シフト)」が備わっています。具体的にどういったものなのでしょうか。

従来の「シフトレバー」なくなった!? 新たに採用されたシフト方式は

 トヨタは、2022年7月15日に16代目となる新型「クラウン」を世界初公開しました。

 新型クラウンは、デザインから機能面など歴代クラウンと比べて大きく進化していますが、従来モデルとの違いのひとつにシフト方式が挙げられます。

 では、新型クラウンのシフト方式はどのように進化しているのでしょうか。

 16代目新型クラウンは、「クロスオーバー」「スポーツ」「セダン」「エステート」という4種類をラインナップ。

 従来のセダンを基本とする構成から大きく変わり、例えば9月1日に発売されたクロスオーバータイプでは、セダンとSUVの融合したモデルに。

 シルエットはクーペライクでありながら、力強いリフトアップスタイルが組み合わさったデザインへと進化しています。

 このほか、新型クラウンのパワートレインは、「2.4リッターデュアルブーストハイブリッドシステム」「2.5リッターシリーズパラレルハイブリッドシステム」という2種類のハイブリッドシステムが設定されており、ガソリン仕様は姿を消しています。

 このため、全グレードがハイブリッド車として展開されています。

 そんな新型クラウンは、歴代クラウンにはなかった装備として、電制シフトの「エレクトロシフトマチック」が備わりました。これは全車標準装備となっています。

 従来はレバーでシフトチェンジをするシフト方式だったものの、新たに電制式シフトへと変わりましたが、具体的にどういったシフト方式なのでしょうか。

 電制式シフトというと、2003年にトヨタ「プリウス」の2代目に搭載されたことで当時話題となり、「プリウス式」とも呼ばれはじめていました。

新型クラウンのシフトレバーは、自然に手の中にフィットするコンパクトなデザインが採用されており、パネル部分には「P」のボタンに続き、「・」を起点に「R」「N」「D」「B」の文字が記載されています(2.5リッターハイブリッドモデルの場合)。

 仕組みとして、シフトチェンジしてもバーが元の場所に戻るようになっており、例えば発進する場合、バーを右下のDの位置へ動かし、そのまま手を放すことで、Dの文字が点灯します。なお、メーターでも切り替わったことが確認できます。

※ ※ ※

 この電制式シフトが新型クラウンに搭載されたことで、SNSではさまざまな意見が見られます。

 ユーザーからは、「新型シフトは未来感あって良い」「プリウス式は慣れると使いやすい」など、肯定的な意見が。

 一方で、「新型クラウン、プリウスみたいに使いにくいやつなんだ…」「プリウス式かあ」「クラウンのシフトノブがとんでもないことに」など、普段からプリウス式シフトを利用していないユーザーのほか、歴代クラウンを利用していたユーザーからはネガティブな意見が寄せられています。

 電制式シフトは、新型クラウンのほか新型「ノア/ヴォクシー」(一部グレードのみ)などトヨタの新型車においても徐々に普及が拡大しています。

 今までのレバー方式を扱っていたユーザーにとってはやや使いにくさを感じる部分もあるようで、未だ賛否の声が多数見られます。

 こうした新たな装備が、従来からクラウンを愛用してきた代替ユーザーから受け入れられるのかという点も注目されます。