ミニマムなサイズの軽自動車ですが、工夫次第で「車中泊」も可能です。なかでも専用の機能を備え、積極的に車中泊したい軽自動車 3選をお届けします。

「大人2名の車中泊」軽だってできる!

 以前にも増して広い室内空間を得たうえ、走行性能や燃費も改善されたことで近年大人気の軽自動車。ですが「さすがに軽で車中泊するのは難しいのでは」と思っている人は少なくないでしょう。
 
 しかし近年は専用の機能も充実し、大人2名での就寝も可能な車種が増えています。今回は、そんな車中泊対応が可能な軽自動車3モデルを紹介します。

●ダイハツ「アトレー」

 2021年12月に17年ぶりのフルモデルチェンジを果たしたのが、ダイハツの軽商用1BOXバン「アトレー」です。

 最新設計思想「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」により、新開発プラットフォームをはじめ、FRの軽商用車でCVTを初搭載したほか、パッケージングも全面刷新。効率を高めスクエアにされたボディにより、荷室空間が大幅に拡大しているのも見どころです。

 また水平格納式の後席のおかげで荷室床面もフラット。2名乗車時の荷室長は最大1820mmで、大人が寝転ぶには十分な空間となっています。

 そんな荷室に純正アクセサリー「収納式デッキボードセット」を搭載すれば、上段に人が、下段に荷物が積載できて、車中泊での使い勝手もグッと向上します。

 車内での就寝のみならず、アウトドアでのワーケーションスペースとしても有効活用できそうです。

●ホンダ「N-VAN」

 ホンダがプラットフォームやエンジンなどすべてをいちから新設計し誕生させた新型軽「N」シリーズは、大ヒット作の軽スーパーハイトワゴン「N-BOX」を筆頭に、さまざまなモデルが展開されています。

 なかでも唯一の軽商用車が、2018年に登場した「N-VAN(エヌバン)」です。

 積載性を重視したパッケージングとし、後席・助手席を床下収納できる独自のレイアウトを開発。助手席からテールゲートまでフラットな床面が確保されています。

 配送などの商用需要のみあらず、アウトドアレジャーを楽しむ個人ユーザーもターゲットとし、高性能なターボエンジンモデルなどがラインナップされているのも特徴です。

 多彩に用意された純正アクセサリーのなかでも、車中泊派必携アイテムが「マルチボード」。荷室を上下二段に区分けするだけでなく、助手席用とラゲッジ用のマルチボードと運転席・助手席シートをアレンジすれば、車内空間が丸ごとベッドに。大人2名の就寝も可能となります。

●スズキ「ハスラー」

 ラダーフレームを備えた本格軽SUV「ジムニー」の高い走行性能を引き継いだ軽ハイトワゴン「ハスラー」は、アウトドアブームの追い風もあって、安定した人気を誇る1台です。オススメはやはり4WD(四輪駆動)モデル。

 滑りやすい路面での空転を抑える「スノーモード」をはじめ、ぬかるみなどの滑りやすい路面のスリップを防止する「グリップコントロール」、下り坂でブレーキを踏まず車速をコントロールしてくれる「ヒルディセントコントロール」など、悪路に対応する機能が複数搭載されていて、山道などの安心感が違います。

 そして隠れた美点は、比較的コンパクトなサイズながら車中泊もイケるという点にあります。

 さまざまなシートアレンジが可能ななか、後席と前席を倒しフルフラットとすることで車中泊も十分対応可能なのです。

 メーカーのカタログにもしっかりそうした記載があり、また純正アクセサリーカタログにも車中泊アイテムが揃っているのも嬉しいところです。

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 各モデルに共通するのは、メーカー純正アクセサリーカタログの充実ぶりです。アウトドアでのレジャーに適した多彩なパーツを用意しています。

 なかでも車中泊に必須となるのは、プライバシーシェードです。前後左右の窓を車内から覆うもので、側面の窓開閉により屋外の空気を取り入れられるメッシュ構造になっているものもあります。

 このほか、キャンプ場で日除けになるカーサイドタープや、テールゲートに取り付けて着替えなどができるカーテンなど、カタログを眺めているだけで夢が広がるアイテムばかりといえます。