「車中泊」ブームのなか、日産は「セレナ」に純正ベッド仕様を設定しています。フルモデルチェンジ間近と噂されるなか、新型への設定も期待したい「セレナ マルチベッド」の中身を紹介します。

ベッドは2m×1.3mの大型サイズ! 大人2名も就寝可能な広々空間に驚く

 日産2020年2月、人気ミニバン「セレナ」シリーズに、純正の車中泊仕様車「セレナ マルチベッド」を設定しました。
 
 シート地を手入れ容易な防水生地とし、後席部分には大人2名が就寝可能な収納式ベッドを備えるものでした。

 セレナは、全長4.7m級のミディアムクラスミニバン。1.8mを超える高い全高や四角い車体を活かし、広い室内には3列シートが備わります。

 後席左右のスライドドアや、大小2つのデュアルバックドアなどで使い勝手も良く、ファミリー層を中心に根強い支持を集めています。

 2016年8月に登場した現行セレナは5代目。自動運転技術を用いた先進運転支援機能「プロパイロット」を搭載したことが話題となりました。

 高速道路における先行車との車間制御や速度維持、ステアリング保持機能の総称で、当時日本の自動車メーカーで初採用の技術でした。

 その後2018年には、日産独自のハイブリッドシステム「e-POWER(イーパワー)」も新採用。電動パワートレインらしい心地よい加速感と低燃費性能を両立させました。

 そんなセレナを2020年、車中泊仕様にカスタマイズしたのは、日産の関連会社であるオーテックジャパン(現:日産モータースポーツ&カスタマイズ)です。

 これまでも純正ベッドキットは、1BOX型の商用バン「キャラバン」(当時は「NV350キャラバン」)の後部荷室空間を活用するオプションパーツとして設定されていましたが、これを乗用タイプにも設定したものです。

 セレナへ搭載するにあたり、3列シートレイアウトのうち3列目(サードシート)を廃止し、5人乗りもしくは4人乗り仕様としました。

 大きく拡大した荷室空間には収納式のベッドキットを搭載。停車時に2列目席(セカンドシート)を倒し、その上に寝床となるベッドを展開します。

 ベッドサイズは長さ2150mm、幅1310mmで、ベッド展開時の頭上空間も830mm確保されているので、大人2名なら余裕たっぷり。小さな子どもなら親子3人で川の字になって寝ることもできそう。

 またベッド下には395mmの空間が生まれるので、大きな荷物も移動せずに車中泊が楽しめるのもうれしいところです。

 フロアパネルはビニール素材のロンリウム張りとしたほか、前出のとおり、運転席も含めシートやベッドの生地はすべて防水素材とし、アウトドアでの汚れをふき取るのも容易な仕様というのも気が利いています。

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 日産は2022年11月11日、セレナが近くフルモデルチェンジを実施すると明らかにしました。

 第2世代「e-POWER」や、さらに進化した高度運転支援機能「プロパイロット2.0」が搭載されるといいます。

 価格や詳しい仕様については今後公開される模様で、車中泊仕様車のセレナ マルチベッドが新型に継承されるかどうかも不明ですが、大いに期待したいところです。