ホンダの上級ミニバン「オデッセイ」は2021年末に生産終了しています。一方で一部では中国で引き続き生産されているオデッセイを輸入して販売するという報道も出ているようですが、ユーザーはどう感じているのでしょうか。
「中国オデッセイ」を日本導入すると一部で報道
ホンダは2021年12月末に上級ミニバン「オデッセイ」の生産を終了しました。
一方で2022年12月、一部の新聞報道などで、中国で継続生産されているオデッセイを輸入して再販売するという噂が立っています。
ホンダ「オデッセイ」は1994年に初代が登場し、5世代に渡って日本における中型ミニバン市場の人気車種となっていました。
最終モデルとなった5代目は2013年に登場し、国内で展開されるオデッセイでは歴代初となる両側スライドドアを採用したことで話題を呼びました。
歴代モデルに共通するセダンライクな乗り心地・走行性能はそのままに、堂々としたスタイリングや、包み込まれるような座り心地を持つ2列目のキャプテンシートを設定するなど、より上級クラスのミニバンを目指して開発したといいます。
その後、2モーターハイブリッドモデルを追加するなど改良を重ねながら、2020年11月には内外装を一新した大規模なマイナーチェンジモデルを発売。先進安全装備「ホンダ センシング」の機能を高めるなどの改良をおこないました。
しかし、マイナーチェンジモデルを発売してから1年ほどしか経っていない2021年末に生産を終了。これに対し、SNSなどでは突然の生産終了に驚く声とともに、早期の復活を望む声も多く見られました。
そんなオデッセイですが、12月にあった一部の新聞報道などによると、現在も中国で現地生産されているモデルを輸入し、国内でオデッセイの販売を再開するのではないかという噂があるようです。
オデッセイは中国市場においても2002年の2代目から導入されており、現地法人の「広州本田汽車(現:広汽本田汽車・以下広汽ホンダ)」が生産しています。
日本では最終モデルとなった5代目オデッセイ中国仕様(以下中国オデッセイ)は今でも広汽ホンダの現行車にラインナップされています。
中国オデッセイのボディサイズは全長4861mm×全幅1820mm×全高1705mm、ホイールベースは2900mmとなっており、最終型の日本仕様とは基本的にほぼ同等のボディで生産されています。
内外装デザインはほとんど変わりませんが、中国オデッセイの特徴として4人乗りの最高級グレード「エリートエディション」が設定されており、7人乗り最高級グレードとくらべて日本円で約210万円高い設定となっています。
そんな中国オデッセイですが、SNSでは国内への輸入・販売再開するという噂を聞いたユーザーからは賛否両論が上がっています。
「復活するならオデッセイにしようかなー」「4人乗り仕様でるかな?」「オデッセイ復活か、買おうかな」など、オデッセイの復活を喜び、日本仕様には存在しなかった4人乗り仕様に対して期待する意見もありました。
しかし一方で、「中国製はいただけない」「購買意欲がわかん」「オデッセイファンも中国オデッセイは求めてないやろ」など、日本製でないことに対して不安視する声も見られます。
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現在、中国オデッセイの日本導入に関しては、一部の新聞社が報じているのみであり、ホンダ公式からのアナウンスはありません。
とはいえ、オデッセイ生産終了時だけでなくいまだに復活を望む声が多数あがっていることから、今後ホンダがどう動くかについて期待が膨らむばかりです。