国道3号「岡垣バイパス」の拡幅事業が2023年度に完成を迎える見込みです。これにより、国道3号の100kmにおよぶ区間が4車線化されます。

岡垣バイパスが4車線化

 国道3号「岡垣バイパス」の拡幅事業が進み、2023年度に4車線化が完成する見通しです。

 九州北部の二大都市圏である北九州市と福岡市の間には、高速道路の九州道とともに、一般道の国道3号も走っています。

 この国道3号は、両市間は4車線(片側2車線)で整備されていますが、岡垣町から宗像市にかけての岡垣バイパスの区間(4.0km)だけが暫定2車線として残っている状況です。

 国土交通省九州地方整備局によると、2016年から2019年の4年間に岡垣バイパスでは死傷事故が21件発生。

 うち、交通混雑に起因する追突事故が14件で大半を占めていたほか、正面衝突事故の発生割合(14.3%)が福岡県内の直轄国道2車線区間の平均(2.4%)の約7倍と高い状況にあるといいます。

 岡垣バイパスが4車線化されることで交通のボトルネックが解消されるとともに、対面通行がなくなることから交通事故の減少が見込まれるとしています。

 全体事業費は87億円で、2023年度当初予算は7.7億円が計上されています。

 岡垣バイパスの拡幅事業が完成すると、国道3号は北九州市門司区から佐賀県鳥栖市までの約100kmが4車線になります。