熊本県内で、九州中央道が2023年度に延伸する予定です。どのように便利になるのでしょうか。
山都通潤橋ICまで開通
九州を東西に横断する九州中央道が、2023年度に延伸します。
九州中央道は、九州道の嘉島JCT(熊本県嘉島町)から東九州道の延岡JCT/IC(宮崎県延岡市)に至る全長約95kmの道路です。
現在は、熊本側の嘉島JCT〜山都中島西IC間12.6kmと、宮崎側の雲海橋交差点〜平底交差点間(高千穂日之影道路)5.1km、蔵田交差点〜延岡JCT/IC間(北方延岡道路)13.1kmの3区間が開通しています。
2023年度に開通が予定されているのは、熊本側の山都中島西IC〜山都通潤橋IC間10.4kmです。
並行する国道445号(現道)には急なカーブや勾配、7m以下の幅の狭い箇所がありますが、九州中央道の延伸によりこれらの課題が解消されます。
延伸区間の途中に設置される山都中島東IC(熊本県山都町)は県道を介して国道445号に、終点の山都通潤橋IC(同)は国道218号にそれぞれ接続します。
山都通潤橋ICまで開通すると、山都町中心部や通潤橋などへのアクセス性が向上します。
嘉島JCTから山都町へのクルマの所要時間は、現況の26分から開通後は19分に。熊本市から延岡市までは約152分に短縮される見込みです。
道路は幅員12m、車道2車線で整備されます。通行は無料です。
全体事業費は1094億円で、2023年度は当初予算として36.6億円が計上されています。