2023年5月2日、トヨタのインド法人は、新型「イノーバクリスタ」の上位グレードを発売しました。インドで数多く販売されるMPVのイノーバは、どのようなクルマなのでしょうか。

新型イノーバクリスタの上位グレードが発売

 2023年5月2日、トヨタのインド法人であるトヨタ・キルロスカー・モーターが、新型「イノーバクリスタ」の上位グレードをインド市場で発売しました。
 
 東南アジアの市場で人気のイノーバクリスタとは、どのようなモデルなのでしょうか。

 トヨタはアジア向けに「イノーバ」という名称を持つMPV(日本でいうミニバン)を展開しています。国や地域によって細かい仕様や車名が異なり、インドではイノーバクリスタという名称で展開されています。

 インドでは2005年に第1世代モデルが導入されて以来、これまでに100万台近い販売を記録しており、同市場におけるMPVセグメントの代表的的存在になっています。

 2023年4月11日にマイナーチェンジを受け登場した新型イノーバクリスタは、フロントフェイスを角張ったタフで無骨なデザインに一新。

 ボディサイズは掲載されていませんが、旧モデルは全長4735mm×全幅1830mm×全高1795mm。3列シート7人乗りもしくは8人乗りの設定となっています。

 インテリアは、曲線を多用したデザインで、内装色はブラックとベージュの2色が用意され、シートには「CRYSTA」の文字がエンボス加工されるなど高級感が高められています。

 パワートレインには、最高出力150馬力・最大トルク343Nmを発揮する2.3リッターディーゼルエンジンを搭載。これに組み合わせるトランスミッションは5速MTのみです。

 ボディーカラーは、ホワイトパールクリスタルシャイン、スーパーホワイト、シルバー、アティチュードブラック、アバンギャルドブロンズの5色が設定されます。

 2023年4月11日にはG、GXといった下位グレードのみの販売が開始されましたが、今回、ZX、VXといった上位グレードが発売されました。

 ZX、VXでは、フロントグリルにトリムパーツにクロームカラーが採用されるほか、ラップLEDヘッドライト、シルバー&ウッド仕上げのレザーハンドル、アンビエントライトなどが備わりベースグレードと比較し、内外装ともに豪勢な印象となっています。

 価格は、ZXが254万3000インド・ルピー(約419万円)から、VXが237万9000インド・ルピー(約392万円)からです。

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 イノーバクリスタについて、トヨタ・キルロスカー・モーターの副社長であるAtul Sood氏は、以下のようにコメントしています。

「この度、新たな姿で多くの皆様にご愛顧いただいている新型イノーバクリスタの上位2グレードの価格を発表できることを嬉しく思います。

 タフで頑丈なフロントマスクとスタイル、快適性、パフォーマンスの完璧な融合により、このクルマは、名高い“イノーバ”の遺産を受け継ぐにふさわしいクルマとなっています」