2023年5月5日、ホンダのインドネシア法人は、新型「ブリオ」を発表しました。よりスポーティな内外装へと進化したマイナーチェンジモデルです。

人気のホンダ最小級コンパクトカー「ブリオ」がマイナーチェンジ

 2023年5月5日、ホンダのインドネシア法人は、マイナーチェンジを果たした新型「ブリオ」を発表しました。

 ブリオは、2011年からホンダがインドやタイ、インドネシアなどで展開するコンパクトカーです。

 現行モデルは、2018年に登場した2代目。そして、今回発表されたのはそのマイナーチェンジモデルです。

 新型ブリオのボディサイズは、全長3795-3810mm×全幅1680mm×全高1485mmと、日本国内で販売されるホンダ「フィット」よりもやや小さいサイズ感であり、インドネシア市場では最小かつ最安価なエントリーモデルという位置づけです。

 搭載されるエンジンは、最高出力90馬力・最大トルク110Nmを発揮する1.2リッター直列4気筒エンジンを続投。これに組み合わせるトランスミッションは5速MTもしくはCVTを引き続き選択可能です。

 エクステリアは、全体的に3代目「フィット」を小さくしたようなデザインはこれまでと同様ですが、新たなLEDヘッドライト・フォグランプや、フロントグリル、ミラーなどを装備し、よりスポーティな印象となったほか、ボディカラーには新色エレクトリックライムメタリックを追加しています。

 インテリアは、新たなデザインのシートや、メータークラスター、ダッシュボード、ワンプッシュイグニッション、アンビエントライトなど、より快適に、より楽しく旅をするための新装備が追加されています。

 グレード展開は、標準系の「サティアS」「サティアE」に加え、スポーティ系の「RS」が存在。一方で以前まであったエアロ仕様の「RSアーバナイトエディション」は廃止されました。

 価格は、ベースグレードのサティアSが1億6590万ルピア(約152万円)から、RSが2億3390万ルピア(約214万円)からです。

 ホンダのインドネシア法人でセールスマーケティング&ビジネスイノベーションディレクターを務めるユサク・ビリー氏は、新型ブリオについて以下のようにコメントしています。

「ブリオは発売以来現在に至るまで、消費者からの需要が非常に高いモデルであり続けており、最も高い評価を得ているモデルでもあります。

 新型ブリオは、ますますスポーティでスタイリッシュな内外装デザイン、充実した装備、クラス最高のエンジン、低燃費、そしてお求めやすい価格を実現し、これからもすべての人に誇りを持って選ばれるクルマであり続けると考えています」

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 ブリオは、最も販売台数の多いモデルの1つで、2020年、2022年にインドネシアで最も販売台数の多いクルマとしての記録を更新。この勢いは2023年の第1四半期まで継続おり、発売以来現在まで累計50万台以上が販売されたといいます。

 そんな人気のブリオは、インドネシア生産モデルで現地購入比率が最も高く、96%に達しているほか、ベストLCGC、ベストシティカー、カーオブザイヤーなど、インドネシアで50を超える賞も受賞しています。

 日本では販売されていないブリオですが、インドネシアでは数多くのユーザーから愛されているようです。