鹿児島県北部を東西に結ぶ北薩連絡道路で、2023年度にさつま広橋IC〜佐志IC間(広瀬道路)が開通する見込みです。どのようなルートなのでしょうか。

広瀬道路の区間が開通へ

 鹿児島県の鹿児島空港と北薩地域を結ぶ北薩横断道路のうち、広瀬道路の区間が2023年度に開通する見込みです。どのようなルートなのでしょうか。

 北薩横断道路は鹿児島空港(霧島市)を起点とし、さつま町、出水市を経て、南九州道の阿久根北IC付近(阿久根市)に至る延長約70kmの地域高規格道路です。

 通行無料の国道504号バイパスとして整備が進んでおり、現在は、野坂IC〜さつま広橋IC間10.6kmやさつま泊野IC〜高尾野IC間14.5kmが開通しています。途中にある全長4850mの北薩トンネル(2018年開通)は、道路トンネルとしては九州で4番目、鹿児島県では1番の長さです。

 2023年度には、この北薩横断道路のうち、さつま広橋IC〜佐志IC間6.0km(広瀬道路)の開通が予定されています。

 これにより野坂IC〜佐志IC間がつながり、空港へのアクセス性向上することで、「特産品の農水産物は鮮度向上が図られ、販路拡大が見込まれる」(国土交通省九州地方整備局)といいます。

 なお、未開通の空港〜野坂IC間14km(溝辺道路)、佐志IC〜さつま泊野IC間10km(宮之城道路)、高尾野IC〜阿久根北IC付近(国道3号)間9km(阿久根高尾野道路)の3区間については、いずれも事業が進行中です。