首都高新大宮上尾道路の建設が進み、2023年度には埼玉大宮線の与野出入口の付け替え工事が始まります。

与野JCT(仮称)の姿が見えてくる

 首都高の新線「新大宮上尾道路」の工事が進んでいます。2023年度には、与野出入口の付け替え工事にも着手するそうですが、どのように変わるのでしょうか。

 新大宮上尾道路は、現在の首都高埼玉大宮線と同埼玉新都心線の境界である与野JCT(仮称)から分岐して北上する新路線です。圏央道の桶川北本ICを経由し、埼玉県の鴻巣市箕田に至る長さ25.1kmの自動車専用道路として計画されています。

 国道17号の新大宮バイパス・上尾道路と一体的に整備される形で埼玉県中央部を走り、外環道と圏央道を南北に結びます。

 このうち事業が進んでいるのは、与野JCT(仮称)から上尾市堤崎までの「与野〜上尾南」8.0kmです。国道の上部に4車線(片側2車線)の高架道路を建設。途中に大宮・宮前南・宮前、暫定の終点となる堤崎には上尾南の出入口(いずれも仮称)がそれぞれ設置される計画です。

 この「与野〜上尾南」間は、首都高速と国土交通省関東地方整備局が共同で事業を進めています。

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 与野出入口は与野JCTの予定地にありますが、JCT工事の本格化に伴い移設の時期が近付いています。

 現在、与野出口ランプは埼玉大宮線の本線がそのまま国道へ降りる形になっていますが、付け替え後は埼玉新都心線行きランプのさらに左側から分岐して国道へ降りる形に変わります。

 入口ランプも、現在は国道からまっすぐ上って本線につながっていますが、付け替え後は新設のループ橋で高さを稼ぎ、埼玉新都心線から来るランプに合流します。

 現在の出入口ランプのスペースは、埼玉大宮線から新大宮上尾道路へつながる本線の高架橋が架かります。

 2023年度はこの与野出入口の付け替え着手ほか、円阿弥(えんなみ)地区や三橋地区などの用地買収、宮前地区の橋梁下部工事、上尾道路区間(西新井地区)の改良工事などが実施される計画です。