2023年8月に発表した「ランドクルーザー250」ですが、中国では「プラド」として販売されることが明らかとなりました。

ランドクルーザー250、中国では「プラド」として2024年に現地生産・販売予定、現地販売店が明らかに

 トヨタが「ランドクルーザープラド(150系)」に代わるモデルとして2023年8月に発表した「ランドクルーザー250」ですが、中国では「プラド」として販売されることが明らかとなりました。

 ランドクルーザーはトヨタが世界に誇る本格オフロード車種です。

 初代モデルは1951年に警察予備隊(現在の陸上自衛隊)への納入を目指して開発されました。

 結局は三菱「ジープ」に敗れたものの、民間向けのみならず警察車両や消防車などとして1953年より本格的な生産が始まります。

 現在までの72年間の歴史の中でランドクルーザーは世界中の過酷な環境でその強靭さと信頼性が証明され続けており、現在は「ランドクルーザー300」がその伝統を受け継いで進化を続けています。

 一方で乗用領域に舵を切ったライトデューティーモデル「ランドクルーザーワゴン」を1984年に販売、1990年には「ランドクルーザープラド」と改称。

 今まで「プラド」はベースとなるランドクルーザーのフルモデルチェンジと同等のタイミングで1996年、2002年、2009年に次の世代へとバトンを渡してきました。

 そして2023年、ランドクルーザー300がベースの新たなモデル「ランドクルーザー250」が「プラド」の実質的な後継モデルとして登場しました。

 新たに生まれ変わったランドクルーザー250は、日本市場では「プラド」を冠さないものの、オーストラリアなどの一部市場では引き続き「ランドクルーザープラド」の名前で販売され続ける見込みです。

 また、アメリカ市場では「ランドクルーザー(J200)」が2021年モデル限りで販売を終了しましたが、その後継としてランドクルーザー250が「ランドクルーザー」の名前で2024年より販売されます。

 このように、ランドクルーザー250は仕向地によって異なる名前で展開される予定です。

 一方、中国市場では販売だけでなく、トヨタと第一汽車の合弁会社「一汽トヨタ」による現地生産もおこなわれていました。

 中国では2016年にランドクルーザー(J200)が、2019年にランドクルーザープラド(J250)が生産・販売を終え、しばらくはハイランダーとその姉妹車である「クラウンクルーガー」が中国における最大のトヨタSUVとして展開されてきました。

 ですが今回、ランドクルーザーが5年ぶりに中国市場で復活すると明らかになりました。

 この情報は中国国内のいくつかの正規ディーラーが明かしたものです。

 今までランドクルーザープラドは中国で「プラド(中国語名:普拉多)」として生産・販売がおこなわれてきましたが、新たに中国で販売されるランドクルーザー250も同じく「プラド」として展開される予定です。

 また、生産も引き続き一汽トヨタが中国国内でおこなうとされています。

日本の250と異なるスペック? 中国の「プラド」はどうなる?

 ランドクルーザー250のパワートレインは以下の5種類が異なる仕向地に設定されているとすでに発表されています。

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・T24A-FTS型2.4リッター直列4気筒ターボハイブリッド+Direct Shift-8AT

・T24A-FTS型2.4リッター直列4気筒ターボ+Direct Shift-8AT

・1GD-FTV型2.8リッター直列4気筒ディーゼルターボ(48Vシステム付)+Direct Shift-8AT

・1GD-FTV型2.8リッター直列4気筒ディーゼルターボ+Direct Shift-8AT

・2TR-FE型2.8リッター直列4気筒エンジン+6 Super-ECT
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 日本市場では「2TR-FE型2.8リッター直列4気筒エンジン+6 Super-ECT」と「1GD-FTV型2.8リッター直列4気筒ディーゼルターボ+Direct Shift-8AT」が用意されます。

 一方の中国市場では「T24A-FTS型2.4リッター直列4気筒ターボハイブリッド+Direct Shift-8AT」を設定。

「i-FORCE MAX」とも呼ばれるこのパワートレインはターボとハイブリッドを組み合わせることで最高出力325hp、最大トルク630Nmというパワフルな性能を実現しました。

 正規ディーラーの情報によると、中国向けランドクルーザー250は2023年11月17日より開幕する広州モーターショー2023で発表、同時に予約受付を開始するとしています。

 正式発売は2024年下半期を予定しており、納車は2024年末から2025年初頭の間より開始するとのこと。

 予約価格は36.28万元(邦貨換算:約742.5万円)からとしていますが、この安さは輸入ではなく現地生産をおこなうからこそ実現できたと言えます。

 中国ではランドクルーザーとランドクルーザープラドの販売終了以来、新型ランドクルーザーの投入がずっと期待されていました。

 2022年にはランドクルーザー300のテスト車両と見られる個体が一汽トヨタの工場がある四川省で走行していると大きな話題になったり、並行輸入販売業者がトヨタに先駆けてランドクルーザー300 を中国で販売したりと、多くの消費者がランドクルーザーの復活を望んでいたのです。

 それがこの度、正式にトヨタによる生産と販売が明らかとなったことでますます注目を浴びることでしょう。

 ランドクルーザーが不在の間、中国メーカーはこぞって純電動やプラグインハイブリッドのパワートレインを搭載した新たな本格派オフローダーを投入し続けています。

 その状況下において、高いブランド性と信頼性を誇る「ランドクルーザー」がどのように中国市場で勝負していくかに期待が集まります。