岩手県の東西軸「宮古盛岡横断道路」を構成する国道106号田鎖蟇目(ひきめ)道路の工事が、2023年12月に始まります。どのようなルートで計画されているのでしょうか。

国道106号「田鎖蟇目道路」の工事に着手

 岩手県内を東西に結ぶ「宮古盛岡横断道路」のうち、国道106号「田鎖蟇目(ひきめ)道路」の工事が2023年12月に始まります。どのような計画なのでしょうか。

 宮古盛岡横断道路は宮古市と盛岡市を結ぶ延長約80kmの地域高規格道路です。沿岸を走る三陸道と内陸を走る東北道を結ぶ東西軸として機能しています。

 宮古街道(閉伊(へい)街道)を継承する国道106号のバイパスとして計画され、2011年3月の東日本大震災後は整備が急ピッチで進みました。

 2020年12月には最大の難所「区界(くざかい)峠」を貫く、県内の道路トンネルとしては最長の新区界トンネル(延長4998m)が開通。そして2021年3月28日には、国の復興支援道路として全線が開通しています。

 これにより宮古中央IC〜盛岡南IC間の所要時間は、震災前の約105分から、全通後の2021年4月は約75分まで短縮されています。

 ただ、高規格道路は全線にわたって整備されておらず、2016年の台風10号の時は国道が被災して11日間通行止めになったことも踏まえ、さらなる機能強化を目的に、国が2020年度以降、新たな2区間の整備に着手しています。

 このうちの一つが、田鎖蟇目道路です。宮古市内の宮古田鎖ICから蟇目IC(仮称)までを結ぶ延長約7.2kmの自動車専用道路で、2020年度に事業化されています。

 ルートは、閉伊川の南側をトンネルなどで進み、ひきめ大橋へとつながる計画です。途中には、宮古方面の出入口を設けた牛伏IC(仮称)が設置されます。

 12月2日には、宮古市内で起工式が開かれる予定です。

 なお、田鎖蟇目道路より西側では、もう一つの計画である箱石達曽部道路の整備が進んでいます。宮古市内の箱石から宮内までの約9.7kmを結ぶもので、長さ2500mや3000mのトンネルをはじめ、途中には川内IC(仮称)が設置される予定です。2021年度に事業化されています。