最近は移動式オービスも広く活用されていますが、この移動式オービスの導入によって速度違反の取り締まりにどのような影響があったのでしょうか。

移動式オービスの特徴とは

 幹線道路では固定式オービスによる速度違反の取り締まりがおこなわれています。
 
 それに加え、最近は移動式オービスも広く活用されていますが、この移動式オービスの導入によって速度違反の取り締まりにどのような影響があったのでしょうか。

 高速道路や国道などの幹線道路の上部には、速度違反自動取締装置、いわゆる『オービス』が設置されていることがあります。

 オービスは一定の速度以上で走行する車両を速度違反車両として自動で写真撮影し記録化する装置であり、写真撮影の際にピカッと発光するのが特徴です。

 写真には違反車両のナンバーや車種、ドライバーの顔などがしっかりと撮影されるため、警察はそれらの情報をもとに捜査し、後日違反者に連絡するという流れで取り締まりをおこなっています。

 特に幹線道路の上部にあるオービスは固定式オービスと呼ばれ、交通事故が多発している高速道路や国道などに広く整備されています。

 なお固定式オービスの手前には必ずオービスの設置を知らせる予告看板が設置されていることが多いようです。

 このように固定式オービスは設置位置が変わらない上、予告看板があるため、ある程度場所を把握することが出来ました。

 しかし最近では「移動式オービス」が登場し、オービスに対する認識が変化しつつあります。

 では、移動式オービスが導入されたことによって取り締まりにどのような影響があったのでしょうか。

 そもそも従来は道路脇に速度計測器を置き、通行する車両の中から違反車両を発見した後、道路の先で警察官が車両を停止させる「定置式取り締まり」が多くおこなわれてきました。

 この方法は違反車両を停止させるためのスペースが必要である、現場に必ず複数の警察官を配置しなければならないといった課題も。

 しかし移動式オービスの整備により、それらの課題を解決できるようになりました。

 移動式オービスは可搬式オービスとも呼ばれ、その名称のとおり持ち運びができる装置です。

 見た目は箱状の装置の下に三脚が付いたタイプのものが多く、場所を取らないため狭い生活道路や通学路でも速度違反の取り締まりができます。

 実際、各警察では小学生の登下校時、通学路に移動式オービスを設置して交通取り締まりを強化しており、2023年9月29日におこなわれた全国一斉取り締まりでは、通学路において最高速度違反が3767件検挙されました。

 また、移動式オービスは必ずしも現場に警察官を配置する必要がなく、警察官の活動が手薄になりやすい深夜や早朝などに装置のみで取り締まり可能、天候に関係なく使用できるといったメリットもあります。

 交通量の少ない深夜や早朝にはスピードを出して走行するクルマが散見されますが、移動式オービスによって検挙される可能性が以前より高まっているといえるでしょう。

 さらに移動式オービスは固定式オービスと異なり、予告看板が設置されていない場合があります。

 取り締まり予告については、各警察のホームページやSNSなどで日時や場所(〇〇地区内の市道など)が公表されているため、そちらを参考にしましょう。

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 移動式オービスの整備により、警察では場所や時間の制約を受けずに速度取り締まりができるようになりました。

 ドライバーはいつ、どこを走行する場合でも決められた速度を守り、安全運転を心がけることが大切です。