ホンダ「シビック」シリーズは、1972年登場と長い歴史を持つクルマ。そんなシビックの現行モデルは、2021年に登場した11代目ですが、現在日本で販売されている国産車では”希少な”存在となっています。どういうことなのでしょうか

「シビック」は貴重すぎる今や希少な存在?

 ホンダ「シビック」シリーズは、1972年登場と長い歴史を持つホンダの中でも重要な車種の一つです。

 そんなシビックの現行モデルは、2021年に登場した11代目ですが、現在日本で販売されている国産車では”希少な”存在となっています。

 シビックシリーズは、1972年の発売以来、世界で累計約2700万台を販売しているグローバルモデル。現行モデルは11代目で、ホンダのクルマづくりの基本である「人中心」の考え方を深く掘り下げることで、親しみやすさと特別な存在感を併せ持ち、乗る人全員が「爽快」になることのできるクルマが目指されています。

ボディサイズは、全長4530mm×全幅1800mm×全高1415mm。ボディ形状はセダンのようにも見えますが、構造はハッチバックです。

 エクステリアデザインは、低重心・水平基調でシンプルかつ流れるようなプロポーションとし、一目で魅力が感じられ長く乗り続けたくなるような存在が目指されています。

 インテリアでは、不要なデザイン要素を排した造形にするとともに、直感的に操作しやすく触感にもこだわったスイッチ配置を実現。清潔感や心地よい五感への刺激などを重視し、爽やかで心地のよい移動ができる空間としています。

 パワートレインには、俊敏なレスポンスを実現した最高出力182馬力・最大トルク240Nmを発揮する1.5リッター直列4気筒VTECターボエンジンを搭載するガソリンエンジンモデルと、最高出力141馬力・最大トルク182Nmを発揮する2.0リッター直列4気筒エンジンと最高出力184馬力・最大トルク315Nmを発揮するモーターを組み合わせたハイブリッドモデル「e:HEV」を用意します。

 そしてこのうち、ガソリンエンジンモデルのトランスミッションには、CVTの他に、“6速MT”が設定されます。

 その姿を消しつつある“MT設定”ですが、現在日本で販売されるMT設定車はトヨタ「ヤリス」、スズキ「スイフトスポーツ」、マツダ「ロードスター」、スバル「BRZ」などで、同様の形状を持つライバルはマツダ「MAZDA 3」くらいと希少な存在となっています。

 そんな中、MTの設定が残っているシビックは一部の層の受け皿となっているようで、発売当時の初期の受注では4割程度がMT設定を選択していたと言います。

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 シビックのMTモデルの価格は、324万600円から。クルマの販売価格が年々上がっていることを考慮すれば、まだ比較的“安価”な方と言えるかもしれません。

 MT比率の減少は、一部の特別な市場を省き、日本だけではなく“世界中”で起こっています。今後も少しずつ消滅していくであろうことを配慮すれば、シビックのような貴重なクルマが国内でも販売されるのは“今のうち”かもしれません。