クルマのナンバープレートは、4桁の数字を選べる「希望ナンバー制度」が取り入れられています。そのなかで、山梨・静岡で交付される「富士山ナンバー」の4桁の希望数字に関して、ほかのエリアとは異なる傾向が見られるようです。

「3776」「223」なぜ「富士山ナンバー」のエリアで人気?

 地域振興や観光振興などの観点から、陸運局の新設にかかわらず地域表示を増やす「ご当地ナンバー」制度が2006年度から開始され、全国各地で様々な地域のナンバープレートが登場しています。

 そのなかでも、2008年に登場した「富士山ナンバー」は、ご当地ナンバーとして最も有名なもののひとつと言えます。

 富士山ナンバーは、ほかのご当地ナンバーにはない独自の特徴があるのですが、それが「希望ナンバー」のデータに現れているのです。どういうことなのでしょうか。

 希望ナンバー制度が導入されてから、ユーザーが4桁の部分を希望の数字にすることができるようになりました。

「ジャパンモビリティショー2023」では、全国自動車標板協議会がナンバープレートの地域ごと、登録車(3ナンバー・5ナンバー)/軽自動車のカテゴリ別に4桁の数字の人気ランキング(2023年7月時点)を発表しましたが、それによると全国的に人気の数字は「1」でした。

 また、末広がりで縁起が良さそうな「8」なども人気で、それらの数字は全国どのエリアでも大体同じ傾向です。これは、ご当地ナンバーのエリアであってもそうでなくても共通して言えることです。

 しかし、富士山ナンバーには少々違った傾向があることがわかります。

 富士山ナンバーのエリアで、ダントツで人気の数字は「3776」となっています。

 これは富士山の標高である3776mに由来しているもので、富士山ナンバーのエリアではこの数字を付けたクルマをよく見ることができます。

 登録車(3ナンバー・5ナンバー)、軽自動車によって2位以下のランキングが入れ替わる地域もよくあるのとのことですが、富士山ナンバーの場合はどのカテゴリでも「3776」が一番人気です。

 富士山ナンバーの対象エリアは、山梨県側が富士吉田市、西桂町、富士河口湖町、山中湖村、鳴沢村、忍野村、道志村の1市2町4村、静岡県側が富士宮市、富士市、御殿場市、裾野市、小山町、芝川町の4市2町です。

 富士山ナンバー特有の数字として、「223」もランクインしているのですが、これは語呂合わせで「ふじさん」から由来しているためです。

 日本一高い山である富士山は、山梨県民、静岡県民にとって地元を象徴するアイコンです。

 それだけに、3776や223といった象徴的な数字が人気となるのは当然ですし、土地柄を色濃く反映したナンバーでもあるのです。

 なお、2018年には図柄入りの富士山ナンバーの交付も始まりました。山梨県では葛飾北斎の浮世絵が、静岡県では富士山とのどかな裾野に広がる田園風景が描かれています。

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 富士山ナンバーに関して言えば、富士スピードウェイ周辺(静岡県小山町)で「4563」という数字を付けた車両を時々見かけることがあります。

 これは富士スピードウェイのコース全長「4563m」から由来しているもの。地元のクルマ好きにとって富士スピードウェイは特別な存在であり、「我が町の誇り」であることは間違いないでしょう。

 サーキットの名称にも「富士」が入るだけあって、その全長を愛車に装着したい気持ちが込められているのです。