トヨタ「3代目アルファード」には限定100台の「4人乗り仕様」が存在しました。

豪華アルファードの限定100台のスペーシャスラウンジとは

 高級ミニバンの頂点に君臨するだけでなく、ショーファーカーとしても高い支持を得ているのがトヨタ「アルファード」です。
 
 そんなアルファードでも希少な100台限定の4人乗り仕様が存在しました。

 アルファードは2002年に登場。現行モデルにあたる4代目は、最低価格が500万円以上するにもかかわらず、高い人気を誇っています。

 また、セダンを遥かにしのぐ居住空間は、ファミリーカーとしての用途以外にも、政府の要人や会社役員の送迎を目的とするショーファーカーとしてのニーズも高まってきました。

 事実、トヨタでもオットマンなどの後席の快適性を重視したグレードを2代目から展開しており、3代目からはセカンドシートの幅を100mm広げた「エグゼクティブラウンジ」を展開しました。

 さらに過去には「モデリスタ」からは後席を2座とし、セカンドシートにファーストクラスのようなハイバックチェアを採用した「ロイヤルラウンジ」も発売していました。

 ロイヤルラウンジのリアシートはベンチレーションやマッサージ機能まで搭載し、読書灯やシートの調整などの操作はリアシートの手元のタッチパネルでおこなえる、贅の限りを尽くした仕様となっています。

 このような高級ミニバンの要素以外にもショーファーカーとしてのシェアを確立し、ライバルを寄せ付けない魅力をもつアルファードですが、3代目には限定100台の4人乗り仕様が存在しました。

 そのモデルは「スペーシャスラウンジ」と呼ばれるもので、2015年に登場した先代となる3代目の最後の特別仕様車として2022年7月に限定100台のみ発売されました。

 スペーシャスラウンジはアルファードの最上級グレードである、エグゼクティブラウンジをベースにさらにVIP専用の装備をプラスしたクルマになります。

 サードシートを取り払うことで4名乗車とし、空いたスペースのほとんどは後席の居住空間に割り当てられています。

 また、後席のVIPをもてなすため、足元には荷物置き場になるフロアトレイ、センターコンソールには小型の冷蔵庫を完備しています。

 ほかにも、専用のブラックナッパレザーシートやフロアマット、ツインムーンルーフなど後席の快適性を徹底的に向上した装備となりました。

 このように高級ミニバンの贅沢な造りと後席の快適性に全力を注いだスペーシャスラウンジは、1000万円を超える1200万円という高価格帯にもかかわらず、即完売するほどの人気でした。

 当然、中古車市場にもほとんど出回らないほど希少なモデルですが、1台だけ中古車情報サイトに掲載がありました。

 今回、スペーシャスラウンジを取り扱っている店舗は、横浜で国内外のハイパフォーマンスカーをメインに販売している「フィービレ横浜店」で、プロテクションフィルムやコーティングの施工もおこなっています。

 現在、中古車販売サイトにわずか1台のみしかない、スペーシャスラウンジをどのように入手したのか、フィービレ横浜店の担当者は次のように話します。

「当店に高級車をよく下取りに出してくれる既存のお客様からご連絡があり、取り扱いに至りました。フルノーマルでかなり状態もいいです」

 今回の個体のボディカラーはブラックで、走行距離はわずか1万6000kmの極上車です。

 内外装とも使用感のない状態でブラックのナッパレザーシートにもヘタレは感じられません。

 ルーフの中央部分には後席用の大型モニターがビルトインで装着されており、DVD再生はもちろんのこと、HDMI入力にも対応しているので動画サービスの視聴も可能です。

 オーディオは、JBL社製のプレミアムサウンドシステムを採用し、17個のスピーカーから迫力ある立体的な音を響かせてくれます。

 限定100台で今では入手不可能ということもあり、今回のスぺーシャスラウンジは1680万円で販売されています。

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 なお2023年6月に発売された現行ヴェルファイアには「スペーシャスラウンジ・コンセプト」が存在します。

 これはジャパンモビリティショーのトヨタ車体ブースで展示されたコンセプトモデルです。

 なおトヨタ車体によれば「今後市販化される可能性はある」と言い、その動向に期待が寄せられています。